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2018年8月14日 (火)

入院して考えたこと:その(1)

実は1週間ほど入院していた。病院に向かいながら、最後に入院したのは1980年夏だったことを思い出した。何と38年前のこと。だから入院に何が必要か全くわからない。まるで数泊国内旅行に出かけるような気分で、小さなスーツケースを持って出かけた。

前日夜に「用意いただくもの」という書類を読んで慌てた。ホテルと違ってスリッパは持参。プラスチックのマグカップ、筆記用具、印鑑など必要なものが書いてある。こちらは読む本ばかり準備して、日用品のことは考えていなかった。

それを読んで、慌てて22時まで開いている百均ショップにプラスチックのマグカップを買いに行った。普段使っているゴム草履も入れたが、まだ忘れているものがあるかもしれない。病院に着くと、手術用に各自が準備するものとして、ティッシュ・ペーパー一箱、タオル、T字帯、曲がるストローなどと書かれた紙を渡された。

すべて1Fのローソンで買えますと言われたが、そんなものは病院で用意してほしい。案の定、ティッシュペーパーは一番高いものしかなく、曲がるストローは百本単位でしか買えず、T字帯(つまり褌のように開閉自由のパンツ)は600円もする。

病院で仕入れたら1/5もかかからないだろう。ふだんの私ならばそれで抗議するが、こちらは患者、弱い立場である。そんなことで医者や看護師さんを困らせてもしかたがない。彼らと関係ないところで商売をしている人がいるのだから。

朝10時半ごろ病院に着き、手続きをして病室に入り、ローソンから帰ったら、血液検査とレントゲンに行けという。まだTシャツの状態で行って戻ると昼ご飯。意外にご飯そのものがまともで安心した。しかしご飯の量が多い。普通食で180グラムだが、これは50過ぎの人間には食べきれない。

おかずは特においしくはないが、大学の学食よりは少なくともまし。何より野菜や酢の物があって健康的な献立なのがいい。それからパジャマに着替えて昼寝をしていたら、手術立ち合いの看護師がやってきて、段取りの説明があった。

それから麻酔科の看護師からいくつかの質問と注意があった。さらに手術に立ち会うという若い医師がやってきて、10ページを超す書類を見せて手術のリスクを説明してサインを数か所にしろと言われた。麻酔科の医師もサインは1か所だが同じ。そしてそのリスクの大きさに、思わず大丈夫かとたじろぐ。

入院してパジャマを着た状態では、もはや「これならやめます」とは言えない。どうして手術のずっと前にこれらをすべて見せないのだろうか。これがもし日本のすべての病院で行われているとしたら、大いなる詐欺ではないか。ほかの病院はこうではない、という方がいたら教えて欲しい。今日はここまでだが、入院の話はしばらく続けたい。

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コメント

私も5年前に2週間入院して、いろいろ考えることが多かったよ!
それにしても、現在は人の尊厳よりも、リスクマネジメントという風潮ですなあ。

投稿: くぼかずひろ | 2018年8月14日 (火) 22時52分

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