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2018年9月

2018年9月30日 (日)

山形で考える

実は間違えて昨日2本アップしたのに気がついたのが、昼過ぎ。だから昨日午前中に読んだ方には、少しは手は入れているが、ほぼ同じものになる。山形に行ってきた。「全国コミュニティシネマ会議」というのが毎年各地で開催されている。今年は山形で、若者と映画についての分科会のパネリストを頼まれた。

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2018年9月29日 (土)

フランスをさまよう:その(3)

もう少しだけ、フランスの話をしたい。パリでは新しくできた場所を訪ねた。ジャコメッティ研究所Institut Giacomettiは、彼が住んだ14区のアトリエ近くにジャコメッティ財団が6月に作ったばかり。ちょうどカルティエ財団のすぐそばだが、そちらに比べて入口もだんぜん小さく、中も狭い。

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2018年9月28日 (金)

『顔たち、ところどころ』の終盤に涙する

アニエス・ヴァルダ監督の『顔たち、ところどころ』を劇場で見た。最近の彼女の映画は、家族が出てきて夫の思い出を語るような映像が多くて見る気がしなくなっていたが、今回は写真家のJRと共同監督という。「朝日」で、秦早穂子さんが終盤でゴダールに会いに行くと書いたのを読んで、急に見たくなった。

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2018年9月27日 (木)

ベネチアやパリで見た建築展

ベネチアでは、例によってベネチア・ビエンナーレの建築展に行った。ベネチア・ビエンナーレは1895年に現代美術展として生まれたものだが、1932年に映画祭がベネチア・ビエンナーレの1部門として加わった。ビエンナーレが2年に1度を意味する通り、美術展は隔年開催だった。

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2018年9月26日 (水)

タイ映画『バッド・ジーニアス』を見る

予告編を見て猛烈に見たくなったのが、タイのナタウッド・プーンピリヤ監督『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』。さらに日経新聞で宇田川幸洋さんが4つ星で絶賛しているのを見つけて、映画館に駆けつけた(昔のハスミさんみたい!)。何と、劇場は若者で満員に近い。

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2018年9月25日 (火)

最近の読書から:『消滅世界』と『地図のない旅』

病院を退院する前後に読んだのが、村田沙耶香の『消滅世界』。この小説家は、この後に『コンビニ人間』で芥川賞を取るが、『コンビニ人間』は抜群におもしろかった。その世界は、コンビニでバイトをしたことのない私にもリアルに迫ってきた。

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2018年9月24日 (月)

休日に授業をする大学

今日は休日だが、多くの大学は授業。文部科学省の「指導」により、大学は必ず前期15回、後期15回の授業をするようになった。これを守らないと私学は助成金がもらえないらしい。助成金はかつては平均で大学予算の30%近くあったが、今や10%を切る。それでも欲しいのだろう。

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2018年9月23日 (日)

『ここは退屈 迎えに来て』の軽さと重さ

廣木隆一監督は最近は年に2、3本ずつ撮っているので、とても全部は見きれない。しかし『軽蔑』(13)や『さよなら歌舞伎町』(15)や『彼女の人生は間違いじゃない』(17)などのインディペンデント作品は、どれも見ごたえがあった。

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2018年9月22日 (土)

最近の読書から:『巡査長 真光寺弘道』

ベネチアに行き帰りに読んだのが、榎本憲男さんの『巡査長 真光寺弘道』。榎本さんは映画業界の人だった。劇場の支配人をやったり、宣伝をやったり、製作をしたり、脚本を書いたしていた。

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2018年9月21日 (金)

『きみの鳥はうたえる』の現代性

佐藤泰志の小説は、なぜか最近よく映画になる。熊切和嘉監督『海炭市叙景』(2010)、呉美保監督『そこのみにて光輝く』(2014)、山下敦弘監督の 『オーバー・フェンス』(2016)と続いて、三宅唱監督のこの映画が出てきた。

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2018年9月20日 (木)

怒涛の夏休みが終わって

今頃「夏休みが終わって」などと書くと、普通の勤め人には申し訳ないが、大学は7月末から9月20日前後まで休み。私の大学の授業は今日から。10年前には前後があと1週間ずつ休みだったが、文科省の方針で授業数を増やすためにこうなった。いずれにしても2ヵ月近く休みがある。

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2018年9月19日 (水)

『Sunny 強い気持ち・強い愛』に考える

帰国して最初に映画館で見たのは、『Sunny 強い気持ち・強い愛』。オリジナルの韓国版『サニー/永遠の仲間たち』も見ていないが、大根仁監督なので見たいと思った。

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2018年9月18日 (火)

フランスをさまよう:その(2)

リヨンでは、前から行きたかったリヨン美術館に初めて行った。ここはフランスの裕福な大都市の美術館にふさわしく、ギリシャ・ローマやエジプト美術から現代までの作品が並んでいる。

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2018年9月17日 (月)

日本統治下の韓国映画:番外編『望楼の決死隊』

久しぶりに韓国ものを書く。今井正監督の『望楼の決死隊』(1943)のDVDを見た。これはデアゴスティーニ社の隔週刊の特集「東宝・新東宝戦争映画DVDコレクション」の1本として、2015年に初めてDVD化されたもの。この映画を見たかったのは、これが日本人監督によって朝鮮半島で撮影されたプロパガンダ映画だから。

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2018年9月16日 (日)

フランスをさまよう:その(1)

毎年、ベネチアの帰りにパリに寄る。かつてはパリに着くと、昼間は日本未公開の映画を見たり、シネマテークの図書館で調べものをしたりして、夜は友人と食事をした。

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2018年9月15日 (土)

『運命は踊る』の普遍性

ちょうど1年ほど前のベネチアで見たサミュエル・マオズ監督の『運命は踊る』を試写で再見した。日本では9月29日の公開だが、実を言うと去年のベネチアで審査員グランプリをもらった時、ちょっとびっくりした。

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2018年9月14日 (金)

映画以外のベネチアの話:その(2)

前に書いた通り、今回新聞記者は、朝日、読売、毎日、共同、時事が来た。朝日の石飛記者は6年ぶりで、ほかは初めてだが、2人はほかの映画祭の経験がある。みんなが口を揃えて「ベネチアは最高」と言った。今年のベネチアは確かにコンペのレベルが高かった。

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2018年9月13日 (木)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(12)

数年前から日経新聞に映画祭の報告を書いているが、明らかに見る映画が変わった。新聞は受賞作を中心に書かざるをえない。そうすると、コンペの作品は全部見なければならない。今回はコンペだけで21本。

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2018年9月12日 (水)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(11)

もう日経新聞での報告も出たので、映画祭全体をよりラフな形でまとめてみたい。今回の特徴は、「配信系」、「歴史物」、「長尺」だった。それは実は奥でつながっている。

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2018年9月11日 (火)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(10)

コンペであまり好きでなかった若手の3本についても触れておきたい。オーストラリアのジェニファー・ケント監督の長編第2作The Nightingale「ナイチンゲール」は、19世紀前半のオーストラリアを舞台に一人の女性を中心に描く。

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2018年9月10日 (月)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(9)

まだまだベネチアの話を続けたい。後半で胸に突き刺さったのが、ネットフリック製作でポール・グリーングラス監督の22 July「7月22日」。2011年にノルウェーのオスロで77人が死んだテロ事件の再現だが、事件自体は最初の30分もない。

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2018年9月 9日 (日)

映画以外のベネチアの話:その(1)

もう賞が発表されたが、それについてのコメントは後日にして、今日はベネチア映画祭がなぜいいかについて書きたい。それはまず、おいしいものが食べられるから。カンヌで食べるフランス料理と比べても、ベネチアは抜群にいい。以下、毎年食べるものを書いてみる。

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2018年9月 8日 (土)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(8)

『善き人のためのソナタ』で有名なフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督のWerk ohne Autor「作家なき作品」は、ナチス時代から1960年代までのドイツを一人の画家の目から描く。188分と長いが、出てくる人物の描き方が巧みで全く退屈しない。

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2018年9月 7日 (金)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(7)

歴史ものはほかにもあった。The Sisters Brothers「シスターズ兄弟」は、フランスのジャック・オーディヤールが英語で撮ったリアルな西部劇だった。チャーリー(ホアキン・フェニックス)とエリ(ジョン・C・ライリー)は人殺しを仕事とする流れ者。

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2018年9月 6日 (木)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(6)

もちろん現代を扱った映画がないわけではない。なぜか2本のフランス映画がそうだった。オリヴィエ・アサイヤスのDoubles vies (Non-Fiction)「二重生活(実話)」は、パリのインテリたちの不倫の話をユーモアたっぷりに描く。 

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2018年9月 5日 (水)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(5)

ほかにも長尺の歴史ものは多い。オープニング作品のデイミアン・チャゼル監督First Man「最初の人」は、アポロ計画で1969年に月に行ったアームストロング船長の話で、1961年から描かれる。

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2018年9月 4日 (火)

縄文人の話

ベネチアの話ばかり続いたので、違う話もしよう。最近「縄文展」を見て気に入ったことはここに書いたが、ちょっとびっくりする文章を読んだ。講談社の『本』というPR誌はなぜかだいぶ前から自宅に送られて来るが、中屋敷均氏の「科学と非科学―その間にあるもの」の「第9回 縄文人と弥生人」がすごい。

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2018年9月 3日 (月)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(4)

かつてベネチアの日本人といえば、柴田駿さんと川喜多和子さんだった、という話をしても、若い新聞記者は誰のことか知らない。もちろん80年代から90年代のミニシアターブームを引っ張ったフランス映画社のお二人だが、彼らのことを考えたのは、今年のベネチアは75回目でその歴史をたどる大きな写真展が開かれているから。

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2018年9月 2日 (日)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(3)

75回目という記念の年のせいではないだろうが、今年のベネチアはなぜかコンペに歴史ものが多い。アルフォンソ・キュアロンの「ローマ」がそうだったが、もう1本のネットフリック製作、コーエン兄弟監督The Ballad of Buster Scruggs「バスター・スクラッグスの冒険」は、西部劇へのオマージュ映画だった。

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2018年9月 1日 (土)

最古参になってしまったベネチア映画祭:その(2)

昨年思ったのだが、1992年がベネチア初参加の自分は日本人では最古参に属する。若い新聞記者をおいしいレストランに連れて行ったりするたびに、そう思う。かつては、ベネチアはもっと華やかだった。

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