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2018年11月22日 (木)

いよいよマニアックになった東京フィルメックス:その(3)

今年のフィルメックスの2日目に「ラウンドテーブル:映画担当新聞記者と語る」というのがあった。誰が映画記者と語りたいかとも思ったが、登壇者が全員知り合いなので、「怖いもの見たさ」に行くことにした。こんなシンポを企画するのはフィルメックスならではだし。

登壇者は、左から(政治的立場ではなく、座席の順) 藤井克郎(産経新聞)、石飛徳樹(朝日新聞)、勝田友巳(毎日新聞)、古賀重樹(日本経済新聞)、恩田泰子(読売新聞)の各氏。各紙の映画の重鎮というか、十年以上映画記者をやってきた50代で、司会はフィルメックスの市山尚三さんだった。

出だしはつまらなかった。市山さんはこの種の司会には向いていない。まず毎日や産経のHPのマイクロソフトとの提携から始めたが、盛り上がらない。並んだ映画記者は、そもそも各社のデジタル化政策にはほとんど関わっていないから。退屈な前半の議論で浮かび上がったのは、2000年以降に各紙が映画評を金曜日にまとめ始めたこと。

日経が2005年に金曜夕刊に映画評をまとめた時、朝日以外はすべて金曜夕刊に集めていたという。読売や毎日もかつては曜日を決めていなかったが、いつの間にか金曜になった。朝日は長らく水曜夕刊が中心だったが、たぶん2007年頃に金曜になった気がする。

読売の恩田さんいわく「本来の夕刊文化面は、読者にさまざまなジャンルの記事を読んで欲しいから、あえてまとめていなかった」。それがまとまったのは、金曜日に映画の封切り広告を出す映画会社からの要望を受けた広告局からの要請だったと私は記憶しているので、それは自分で発言した。

前半の終わりの会場からの発言でおもしろかったのは、各紙の映画評のまとめサイトがあったらいい、という意見。確かにそれがあると実に便利だが、著作権の関係で難しそう。

議論を盛り上げたのは、後半、会場からのアップリンク社長の浅井隆さんの発言。記事全文をツイッターで挙げるのは著作権違反か、東京国際映画祭でメンドーサ審査委員長が娯楽性と芸術性は相いれないと言ったことをどう思うか、朝日で石飛記者が東京国際映画祭とフィルメックスの合併を提案して話題になっているが、それをどう思うか。

浅井さんは来月吉祥寺にシネコンを作るせいか異様に高揚しているようで、言いにくい質問を次々に浴びせた。ツイッターの件は、みんな本音ではどんどん挙げて欲しいが、会社の著作権の立場は別、というお定まりの回答。メンドーサ発言については毎日の勝田さんや朝日の石飛さんは、必ずしも同意しない、と。

おもしろかったのは日経の古賀さんの発言だが、これ以降は後日(たぶん)。

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