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2018年12月22日 (土)

『ボヘミアン・ラプソディ』に唖然

先日、アイフォンがおかしくなったので、新しい機種に買い替えた。3年ほど使ったが、バッテリーがすぐなくなる。交換しようと思ったがそのアポを取るのが大変で、結局本体を買い替えた。スウォッチの時計のベルト部分が3年もすると壊れるのと同じで、そういう設計をしているのだろう。

スマホやPCの買い替えは、意外に手間がかかる。データの移行はiCloudアイクラウドでできたが、メールやフェイスブックやラインはすべてパスワードを入れて、再設定する。自宅近くのソフトバンクで昼頃買ってきたが、そんなことに2時間は費やしてイライラした。

そんな時は娯楽映画が一番。『ボヘミアン・ラプソディ』を見たのは、最終的に興収が80億円を超す勢いと聞いたから。とりあえず、50億円を超す映画はアニメでも何でもいいから、見ることにしている。これは大学に移ってからで、そういう映画は学生も見ているから。

これが私には、唖然とするほどつまらなかった。もともと、「クイーン」というバンドさえもよく知らなかった。小学生の時はタイガースなどのグループサウンズで中学生は井上陽水などのフォーク、その後は勉強ばかりして大学に入って音楽を聴くようになってもクイーンは聞いていない。

あえて記憶を探れば、複数のロック好きの友人が、「クイーンは女の子向き」と言っていた。「女の子向き」という言い方も今ではずいぶん差別的だが、映画を見て考えると、何となくチャラチャラした感じがあったのだろう。いずれにしても、映画で明らかに歌詞に記憶があるのは、「伝説のチャンピオン」だけだった。

この映画では伝説のチャリティ・コンサート「ライブ・エイド」がクライマックスになる。1985年7月13日にロンドンとフィラデルフィアに話題のロックやポップのミュージシャンを集めたこのコンサートがあった時、私はパリにいたはず。ロンドンならすぐ行けたはずだが、全く記憶にない。

映画館には私と同世代の年配客と同じくらい、若い男女もいた。彼らは当然当時聞いていたはずはない。それでも受けているのは、この映画のパフォーマンス性の高さではないか。つまり、ライブ映像を見る感覚だ。今年当たった映画だと『グレイテスト・ショーマン』がそれに近い。あるいは『カメラを止めるな!』にもそんな部分がある。

映画としてはドラマ構成は弱いし、登場人物の描き方も極めて平板。ゲイに対する偏見が見える気もした。そんなことよりも、彼らの演奏シーンが圧巻ですべてを覆う。これなら再現ではなく、当時の映像だけ集めても当たる気がする。

個人的には大好きなイタリア映画『輝ける青春』の泣かせどころの音楽「リヴ・フォーエバー」Who Wants to Live Foreverが、クイーンの曲だと知って驚いた。これは映画を思い出すと、今でも泣けてくる。

昨日の「読売」夕刊には映画評担当者が選ぶ今年の3本が載っていたが、この映画を挙げている記者がいたのに驚いた。やはり映画は人それぞれである。

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