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2019年1月 8日 (火)

正月明けの憂鬱

大学の教師は、正月が明けると憂鬱になる。授業は昔なら10日過ぎからだったが、今年は昨日から。年末は24日の休日も授業日だったし。まずは学生が冬の課題を提出する。私の場合は3年生の理論系はゼミ誌に載せるので、1万字前後の文章を約15人分丹念に直す。

それから期末試験を作り、採点する。今年は試験をするのは自分の大学で1科目、ほかの大学で1科目だが、自分の大学の方は200人ほどいるので、採点は重労働。そのほかの科目もこれまでの課題や出席率を加味してネット上で成績を入力する。

来週には卒論が提出される。規定で「4万字以上」の卒論を読むのは一苦労だが、2週間後には公開の審査があるので、、まともなコメントを準備する必要がある。すごく優秀だったり、逆に全くダメなもののコメントはたやすいが、大半は「努力は認めるが今一つ」というもので、これに具体的かつ建設的な一言を言うのは意外に大変だ。

10年前は卒論審査は狭い研究室で3人の先生が1名の学生を前にやっていた。すると「本当に〇〇先生の言う通り」でつい調子に乗って批判しすぎ、学生を泣かせてしまうこともあった。これは今なら立派なパワハラ、アカハラ。学生からも同級生が何を書いたか知りたいという意見もあった。

そこで4年前から公開にして、書いた学生全員に加え、これから書く3年生も参加するようにした。まず学生が10分程度でパワポを使って概要を説明し、その後制作系も含む数名の教員が質問する。これで雰囲気もよくなった。これはいいのだが、コメントはきちんとしていないといよいよ恥ずかしい。もちろんいじめのような質問はご法度。

それが終わると2月初旬に入試の一期があり、3月初旬に二期試験がある。入試は前にも書いたように肉体労働である。試験時間の90分を2回、立ったまま何もすることがない。スマホはもちろん厳禁だが、本も読んではいけない。刑務所だって本は読めるのに。

私は試験の監視をしながら、実はこのブログのネタを考えている。受験生の顔や様子、服装を見ながら、その家庭や高校生活、あるいは将来を思い浮かべる。そしてネタを思いつくと、ボールペンを取り出して手帳にメモする。それくらいは許される。

それから面接も精神的に疲れる。15人もやるとふらふらになる。さらに小論文の採点を50人分くらいやる。そして集計し、結果を出す。採点は2日がかり。

それが終わると、もう3月10日頃。春の到来だ。正月明けには、早く春になれ、春になれといつも思う。

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