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2019年2月10日 (日)

『家族のレシピ』の快さ

(この文章は手違いで数日前に1度アップしました)
3月9日公開の『家族のレシピ』の試写を見た。監督のエリック・クーは話題になった『TSUNAMI マンガに革命を起こした男』(2011)は見ていないが、『部屋のなかで』(2015年、大阪アジアン映画祭で上映)は2年前にパリで見て、その器用さに唸った。

今回の作品は、ベルリン国際映画祭に出て、松田聖子が現地に行った記事を読んだのを覚えている。そのうえ、ラーメンとバクテーをテーマに、日本とシンガポールとフランスの合作だからおもしろそう。

ここで何度も書いたように合作は難しい。それをあの才人のエリック・クーがどうさばくか、興味があった。さて結果は、「さすが、エリック・クー」と言うべきか。

あえて普通のホームドラマのように作ってあり、見ていて何とも心地よい。出だしのラーメンを準備する場面が、本当においしそう。その後も出てくる料理の数々が実にうまそうだ。映画で料理がこれほど食欲をそそることはあまりないのではないか。

父親(伊原剛志)が営む高崎のラーメン屋を手伝う真人(斎藤工)は、父が突然死した後に、既に亡くなっていたシンガポール人の母のもとを訪ねる。現地に住む日本人のフードブロガーの女性(松田聖子)の助けを借りて叔父に再会し、幼い頃好きだったバクテーを学ぶ。そして念願だった祖母と会うが、祖母は日本人と結婚した母に微妙な感情を持っていた。

よくできたメロドラマのように、するすると進む。シンガポール人の祖母がようやく真人に心を開くシーンなどは本当に泣けてくる。そして日本がシンガポールを「昭南」として支配した史実も巧みに織り込んである。

実は個人的にこの映画で一番気になったのは、シンガポールに住むグルメのライター、松田聖子。ここには前に書いたと思うが、高校生の時に、彼女「蒲池法子」の通う女子高に近い男子高に通う同級生だった。とにかく「かまち」は当時から有名だった。その彼女が整形をしたのかしらないが、つるんとした顔でこの映画の中盤に現れてから、最後まで落ち着かなかった。

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