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2019年3月

2019年3月31日 (日)

『僕たちのラストステージ』に泣く

4月19日公開の『僕たちのラストステージ』を試写で見た。監督のジョン・S・ベアードの映画は見たことがないけれど、ローレル&ハーディが主人公の映画と聞いて、妙に気になった。この2人組の喜劇役者の映画は、かつて留学していた頃のパリでよく上映していた。

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2019年3月30日 (土)

アニエス・ヴァルダが亡くなった

昨晩は飲み過ぎたので知らなかったが、今朝起きてスマホをいじり、アニエス・ヴァルダが亡くなったことを知った。もう90歳だから驚きもしないが、3年前のパリ滞在であまりに元気な彼女の姿を何度か見たので、何となく死なないような気がしていた。

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2019年3月29日 (金)

ル・コルビュジエから松方コレクションへ

林忠正の展覧会を目当てに、国立西洋美術館に行った。彼は明治初期に日本美術をパリで売った最初の画商である。彼の名前はずいぶん前に聞いたと思うが、とにかくルノワールやモネやゴッホなどが夢中になった「ジャポニスム」は彼なしでは成立しなかったのではと言われる人である。

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2019年3月28日 (木)

『まく子』の世界

鶴岡慧子監督の『まく子』を劇場で見た。言いたいことはよくわかるしそれなりにおもしろいけれど、どこか乗れない。こんな感じは経験したなと見た後に思ったが、昔見た大林宣彦監督の『転校生』『時をかける少女』などが、私にはそうだった。

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2019年3月27日 (水)

卒業式に考える

私は、自分の卒業式というものの記憶がほぼない。中学校では、私を好きだった1つ下の女子が、詰襟学生服の二番目のボタンをもぎ取っていったことだけは覚えている。今もその習慣はあるのだろうか。しかし式の記憶はゼロ。

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2019年3月26日 (火)

『ブラック・クランズマン』に当惑しながらも

スパイク・リー監督の『ブラック・クランズマン』を劇場で見た。カンヌのグランプリやアカデミー賞の脚本賞で喜ぶリー監督の姿が妙に記憶に残って、見たくなった。見てみると、こんなにメジャーな賞を取る作品にしてはずいぶん異色の作品だった。

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2019年3月25日 (月)

『やおいかん 熊本地震』の濃密さ

大学時代の親友の岩永芳人君から、最初の著書という『やおいかん 熊本地震《復興への道標》』が送られてきた。彼は読売新聞西部本社の記者で、これは熊本地震のその後を追った新聞連載を本にしたものだ。彼は熊本に3度も勤務していたが、地震の時はそこにいなかった。

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2019年3月24日 (日)

『多十郎殉愛記』の時代劇らしさ

4月12日公開の中島貞夫監督の20年ぶりの新作『多十郎殉愛記』の試写を見た。時代劇であることと、93分という短さに興味を持った。結果は予想通りというべきか、チャンバラのエッセンスだけを煮詰めて見せるような、ちょっとヘンな映画だった。

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2019年3月23日 (土)

「福沢一郎展」に震撼する

竹橋の東京国立近代美術館は、今世紀になってどんどん面白くなってきた気がする。特に国立新美術館が2007年にできてからは、マスコミ主導の大量動員の展覧会があちらに行き、東近美では渋い個展が増えた。5月26日まで開催の「福沢一郎展」もそうで、この画家の歩みの振幅の大きさに震撼した。

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2019年3月22日 (金)

『金子文子と朴烈』に考える

韓国のイ・ジュンイク監督『金子文子と朴烈』を劇場で見た。この監督は前作『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~』を昨年末の学生企画の映画祭「朝鮮半島と私たち」で上映していたので、気になっていた。前作は第二次世界大戦中が舞台だが、今回は少し前の関東大震災の頃。

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2019年3月21日 (木)

もうブログはやめようか

一昨日からブログの調子が悪い。ニフティのココログがリニューアルをしたというが、本来なら一昨日の夜中から13時で終わるはずだった。ところが13時を超しても前に予約していたブログがアップされない。それどころか、ログインもできなくなった。

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2019年3月20日 (水)

『運び屋』のありがたみ

クリント・イーストウッドの『運び屋』を劇場で見た。イーストウッドは長年、監督・主演を務めてきたがだんだん出なくなり、最近では『グラン・トリノ』(2008)が最後だろう。だから彼が主演で出てくるだけで、何ともありがたい気分になる。

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2019年3月19日 (火)

昔、マラソンが早かった

小さい頃からとにかく体育が苦手だった。走ると遅く、野球ボールは遠くまで投げられないし、バットを回しても当たらない。水泳は怖くて泳げず、飛び込みもできない。ずっと体育は「2」だった。

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2019年3月18日 (月)

大音響で見る『ローマ』

初めてイオンシネマに行った。もちろんアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』を見るためだが、せっかくなので一番大きな500席のスクリーンで見た。Ultiraというアイマックスのような包み込む大スクリーンとdtsXの大音響だった。

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2019年3月17日 (日)

『奇想の系譜展』を堪能する

4月7日まで開催の東京都美術館の「奇想の系譜」展をようやく見た。もちろんこの題は辻惟雄氏が1970年に書いた名著『奇想の系譜』から来ている。最近は若冲や曽我蕭白など、この本で取り上げた画家が流行っているので、何となくその波に乗った安易な企画かと思っていた。

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2019年3月16日 (土)

とにかくうまい『グリーンブック』

アカデミー賞作品賞の『グリーンブック』をようやく劇場で見た。黒人の描き方が穏便すぎるという批判を読んで、がぜん見たくなった。見た感じは、そんなにむきになって攻撃するものではないのではというもの。

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2019年3月15日 (金)

粗相の日々

最近、よく粗相をする。もちろん「おもらし」ではなくて、不注意による小さなミスのこと。昔から不器用でよくあちこちに頭をぶつけたり、転んだりした。忘れ物も多かった。

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2019年3月14日 (木)

『ヒトラー VS ピカソ』の見せる謎

4月19日公開の『ヒトラー VS ピカソ 失われた名画のゆくえ』を見た。クラウディオ・ポリというイタリアの監督のドキュメンタリーで、ナレーションはトニ・セルヴィッロでイタリア語。つまりはイタリアのテレビ用ドキュメントという感じだが、これがめっぽうおもしろい。

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2019年3月13日 (水)

満員の展覧会を考える

昨秋から開かれていた「フェルメール展」についてはここでも書いたが、東京展が先月終わって68万3458人だったという。私は100万人行くと思っていたが、そんなことはなかった。会期が121日だから、一日平均5649人。

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2019年3月12日 (火)

とんでもない映画『岬の兄妹』

いや、とんでもないものを見た。片山慎三監督の初長編『岬の兄妹』のことである。全くノーマークだったが、金曜夕刊各紙で絶賛の評が並んだ。全く予備知識なしに劇場に行って、度肝を抜かれた。

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2019年3月11日 (月)

父の話:その(2)

昔の思い出は、残っている写真と結びつくことが多い。その後に写真を見て、記憶と組みあわせるから。私が父と一緒に写っている写真はあまりないが、まだ小学校に行く前の海辺の写真が一枚ある。2つ上の姉と一緒だが、3人とも後ろ姿なので他人には誰かわからないだろう。

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2019年3月10日 (日)

ジャン・ドゥーシェの映画に泣く

フランスにジャン・ドゥーシェという映画評論家がいる。「フランスの蓮實重彦」という人もいるが、1929年生まれなので蓮實さんより上だ。文章も全く違う。ゴダールやトリュフォー、ロメールらと一緒に映画批評を始め、唯一評論家のままだった(いくつか短編はある)。

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2019年3月 9日 (土)

暗澹たる読書、ふたたび:『帝国の慰安婦』

久しぶりに「暗澹たる読書」を感じたのは、朴裕河(パク・ユハ)の『帝国の慰安婦』。昨夏にこの著者の『和解のために』(2006)を読んで、あまりに落ち込んだので2014年に出たこの本は読む気が起こらなかった。ようやく関西の集中講義も入試も母の法事も済んで、手に取った。

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2019年3月 8日 (金)

『洗骨』のまともさ

お笑い芸人のガレッジセールのゴリが監督した映画と聞いて全くノーマークだったが、友人がいいと言うので劇場に見に行ったのが、『洗骨』。本当は自分の母が亡くなったこともあり、母の骨が出てくる映画は乗り気がしなかったが。

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2019年3月 7日 (木)

父の話:その(1)

母の話ばかりしているが、父についても少しは書きたい。私の父は30年近く前に亡くなった。まだ働き始めて2、3年の頃で、ちょうど初めて自分が一から企画した「日本のビデオアート 80年代展」の最初の会議の前日に、職場に電話がかかってきたのを覚えている。

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2019年3月 6日 (水)

中国映画『芳華』に考える

4月12日公開の馮小剛(フォン・シャオガン)監督『芳華』を見た。「4000万人が涙した」「激動の嵐に包まれた70年代中国。時代に翻弄された若者たちの美しく切ない青春の日々」というキャッチに惹かれた。135分だし、イタリア映画の『輝ける青春』のようなものだろうと思ったから。

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2019年3月 5日 (火)

40年ぶりの『眼球譚』

早いもので、もう母の四十九日。なぜか福岡に行く飛行機に携えていたのが、ジュルジュ・バタイユの『マダム・エドワルダ/目玉の話』。法事の日にこんな本を読むとは、とんだ罰当たりの息子である。

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2019年3月 4日 (月)

『幸福なラザロ』に震える

イタリア映画には、時々強烈な土の匂いのすることがある。ヴィスコンティの『揺れる大地』(1948)とか、ロッセリーニの『ストロンボリ』(50)、パゾリーニの『アッカトーネ』(61)、ベルトルッチの『1900年』(76)、タヴィアーニ兄弟の『父 パードレ・パドローネ』(77)などなど。そしてそれは、なぜか聖なるものにつながってゆく。

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2019年3月 3日 (日)

ヤフーショッピングにハマる

最近、ネットの買物でヤフーショッピングばかりを使っている。きっかけは、たぶん1年前くらいにTカードをスマホのソフトバンクのポイントと結合してから。いきなり、3000円分がポイントに付いた。「期間限定」というので急に使おうという気になった。

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2019年3月 2日 (土)

『こどもしょくどう』の真っ当さ

3月23日公開の日向寺太郎監督『こどもしょくどう』を見た。数年前から、親が食事をまともにさせない子供たちのために「子ども食堂」が全国に作られているというニュースは何度か読んでいたから、気にはなっていた。

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2019年3月 1日 (金)

傘を持たない男たちのイメージ

昔、初めてパリに行った時の印象の1つに、フランス人はあまり傘をささない、というのがあった。日本人は折り畳み傘をこまめに持ち歩き、少し雨が落ちると慌てて差す。小雨ぐらいは気にしないフランス人をカッコいいと思った。

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