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2019年5月

2019年5月31日 (金)

『凪待ち』の懐かしさ

6月28日公開の白石和彌監督『凪待ち』を試写で見た。この監督は、映画によってかなりタッチを変える。『麻雀放浪記2020』でふざけまくった後に、今回は香取慎吾主演でどう出るか興味深々だった。結果は「またやってくれましたねえ」という感じ。

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2019年5月30日 (木)

展覧会をめぐる本:その(4)

去年の8月に出版記念パーティーに出てから読んでいなかったのが、若林覚氏の『私の美術漫歩 広告からアートへ、民から官へ』。この題名は、若林氏がサントリーの宣伝部長から文化事業部長、そしてサントリー美術館の副館長になって、その後昨年夏まで練馬区立美術館の館長を務めた経歴をそのまま示す。

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2019年5月29日 (水)

『ペトラは静かに対峙する』の迷宮世界

6月29日公開の『ペトラは静かに対峙する』を見た。監督はスペインの1970年生まれのハイメ・ロサレスで、長編6作品のうち5本がカンヌに出ているが日本での劇場公開は初めてという。

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2019年5月28日 (火)

『美と破壊の女王 京マチ子』を読む

北村匡平著『美と破壊の女王 京マチ子』を読んだ。この筆者は2年前に『スター女優の社会学』を読んで驚嘆したが、もう新たな本を書くとは若いのに偉い、というのが読む前のおじさんの印象。

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2019年5月27日 (月)

この気持ちよさのウラには

ゴールデンウイーク明けくらいから、実に気持ちのいい気候が続いている。暑くもなく、寒くもなく、風も日光も心地よい。特に午前中は自宅の部屋にいると、天国のような気がしてくる。

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2019年5月26日 (日)

また『アマンダと僕』を見る

夏のパリが好きだ。涼しくて空気が乾いていて、日差しが優しく、青葉が目に沁みる。3年前は3月から9月までいたが、ちょうどカンヌが終わった今頃から9月半ばまでが、最高気温が20度から25度くらいで気持ちのいい夏だった。そんなことを考えていたら、6月22日公開のミカエル・アース監督『アマンダと僕』をまた見たくなり、試写に行った。

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2019年5月25日 (土)

『ラファエル前派の軌跡』展で学ぶ

6月9日まで三菱一号館美術館で開催の「ラファエル前派の軌跡」展を見た。この美術館ではラファエル前派の代表的画家である「バーン=ジョーンズ展」も見たし、その後の耽美な展開をたどった「ザ・ビューティフル」展も見たので、最初は見るのをどうしようかと考えていた。

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2019年5月24日 (金)

『コールド・ウォー』の恋愛劇

腐れ縁というか、何十年たってもえんえんと続く恋愛がある。自分は経験したことはないが、映画だと成瀬巳喜男監督『浮雲』(1955)とか吉田喜重監督『秋津温泉』(1962)とか。これは日本映画の専売特許かと思っていたが、6月28日公開の『コールド・ウォー あの歌、2つの心』がそうだった。

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2019年5月23日 (木)

展覧会をめぐる本:その(3)

展覧会について長い文章を書くための読書として、いわゆる「ランカイヤ」=「展覧会屋」の書いた回想録もいくつか読んだ。新聞社や企画会社や百貨店で長年展覧会に従事した人々のうち何人かは、その体験を本にしている。最初に読んだのは西澤寛著『展覧会プロデューサーのお仕事』。

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2019年5月22日 (水)

『アメリカン・アニマルズ』の作戦勝ち

バート・レイトン監督の初長編劇映画『アメリカン・アニマルズ』を劇場で見た。予告編では『レザボア・ドッグス』や『オーシャンズ11』の題名を比較に出し、大学生4人組の強盗事件の過程をたっぷり見せる感じだったので、これは行かねばと思った。

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2019年5月21日 (火)

目白のエミリア=ロマーニャ料理

あまり教えたくないのだが、目白に東京で最もマニアックなイタリア料理店がある。Tre Gattiトレ・ガッティという名前だが、まず店を見つけるのが大変。目白駅近くのビルの2階にあり、1階には日本語なしでTRE GATTIと書いてあり、下に営業時間がイタリア語で書いてあるだけで、普通は引く。さらに2階の店のドアには食べログお断りとイタリア語で書いている。

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2019年5月20日 (月)

『きみと、波にのれたら』の水と火に酔う

6月21日公開の湯浅政明監督のアニメ『きみと、波にのれたら』の試写を見た。この監督は、2年前に『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』を見てその表現の自由さに仰天した。さて今度はどうなるかと期待したら、何と純愛ものだった。

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2019年5月19日 (日)

都写美から文化村へ

長年美術の仕事をしていたので、映画を見ると近くにある美術館に寄ることが多い。ガレルを見に恵比寿に行って東京都写真美術館で宮本隆司展などを見て、映画美学校で試写を見てから文化村のザ・ミュージアムで「印象派への旅」展を見た。

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2019年5月18日 (土)

またガレルを見る

先日フィリップ・ガレル監督の『ギターはもう聞こえない』(1991)を見たが、もう1本の『救いの接吻』(89)もなぜか日に日に見たくなってとうとう最終日に見に行った。こちらは白黒だし、ガレル本人が監督を演じ、妻も息子も父親もそのままの役で出てくると聞いて、これはやめようかと思っていたのだが。

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2019年5月17日 (金)

展覧会をめぐる本:その(2)

高橋明也氏の『美術館の舞台裏』を読んでいて、「あっ!」と思ったことがある。「カタログ・レゾネ(作家の全作品総目録)についてですが、日本の作家に限ってはめったに作成されることはありません。雪舟や伊藤若冲にもカタログ・レゾネは存在しない」。専門家には自明のことかもしれないが、一度も考えたことがなかった。

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2019年5月16日 (木)

クリス・マルケルの『不思議なクミコ』をめぐって:その(3)

クリス・マルケルについてもう一度だけ。昔、彼にインタビューしようとしたことがあった。1997年の夏から秋にかけて東京都現代美術館で開催された「ポンピドー・コレクション」展の「朝日」の担当だった私は、準備のために学芸員や新聞記者を連れてGW頃にパリに行った。

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2019年5月15日 (水)

ギョーム・ブラックの描く夏の日

夏の始まる頃に見るのにピッタリなフランス映画の秀作を見た。6月8日から公開の『7月の物語』で、監督は『女っ気なし』や『やさしい人』のギョーム・ブラック。この監督の映画はこれまでヴァンサン・マケーニュという禿げた30代の俳優がダメ男を演じていたが、今度は国立演劇学校の学生たちと撮ったという。

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2019年5月14日 (火)

なぜ新聞小説を読むのか

新聞社には16年半も務めたのに、新聞の連載小説を読んだことはなかった。友人の記者が柳美里の連載『8月の果て』で苦しんでいた時も、関心がなかった。そんなものは単行本になって読んだ方が効率がいい、毎日読むなんて暇な人のすることだ、と考えていた。それなのに最近は「朝日」の連載小説を毎日読んでいる。

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2019年5月13日 (月)

『主戦場』の問題点

日系アメリカ人のミキ・デザキ監督のドキュメンタリー『主戦場』を劇場で見た。予告編を見て「見なくていいかな」と思っていたが、ある友人がフェイスブックで満員で入れなかったと書いていたので、妙に興味が湧いた。

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2019年5月12日 (日)

展覧会をめぐる本:その(1)高橋明也著『美術館の舞台裏』

最近、展覧会をめぐる長い文章を書くことになり、関連の本を読んでいる。美術館や博物館の歴史から、いわゆる博物館学の本、そして新聞社事業部員や百貨店催事担当者の回想記までいろいろだが、なかなか私にとってのツボに触れる本がない。そんな中で「自分の考えに近い」と思ったのが高橋明也著『美術館の舞台裏―魅せる展覧会を作るには』。

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2019年5月11日 (土)

ユスターシュに浸る:その(3)

ジャン・ユスターシュの初期中編『わるい仲間』(1963)と『サンタクロースの眼は青い』(1966)は1990年代にパリで出張の合間に見たはずだが、全く記憶にない。やはり初期作品は気になるので見に行った。

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2019年5月10日 (金)

マッチョ系レストランの隆盛を憂う

私が教える大学の近くに「野郎ラーメン」というのがある。店名が毛書体のなぐり書きで、「腹が減ったら野郎に来い!」とも書かれている。もちろん客は男性ばかりで、かならず「ガテン系」と言うのか、工事現場の服装の男たちがいる。

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2019年5月 9日 (木)

ユスターシュに続き、ガレルに浸る

この連休はジャン・ユスターシュの全作品上映があったが、ポスト・ヌーヴェルヴァーグの監督として並び称せられるフィリップ・ガレルの未公開作品も上映された。調べてみるとガレルは1948年生まれでユスターシュより10歳下だが、ガレルはデビューが早いので2人の活動時期は重なっている。

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2019年5月 8日 (水)

神楽坂は中華の激戦区

昔、神楽坂は「フレンチ激戦区」と言われたことがあった。確かに東京日仏学院(今は「アンスティチュ・フランセ東京」)があり、学院内にそこそこのフランス料理店はあるが、そのほかは人が言うほどのことはないと思っていた。銀座や表参道や中目黒には全くかなわない。しかし、最近の中華は違う。

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2019年5月 7日 (火)

『嵐電』はすばらしい

5月24日公開の鈴木卓爾監督『嵐電』がすばらしかった。何がいいのかと言えば、「嵐電」と呼ばれる京都の市内電車が見ていて実に魅力的だった。正式には「京福電気鉄道嵐山本線」と言うことをこの映画で知った。

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2019年5月 6日 (月)

紙ものの展覧会:トムとジェリーからウィーン分離派へ

フェイスブックで岡田秀則さんが触れていたので、銀座松屋に「トムとジェリー展」を見に行った。アニメの「トムとジェリー」は小さい頃にテレビでよく見た。展覧会場に入ると主題歌が聞こえてきて、一挙に少年時代へ逆戻りした気分に。

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2019年5月 5日 (日)

『もう一人の彼女』の李香蘭

川崎賢子著『もう1人の彼女 李香蘭/山口淑子/シャーリー山口』を読んだ。一生の間に中国、日本、米国で活躍し、3度も名前を変えたこの女優については、自伝『李香蘭 私の半生』があるし、四方田犬彦氏の研究『李香蘭と原節子』があるので、もはや付け足すことはないかと思っていた。

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2019年5月 4日 (土)

ユスターシュに浸る:その(2)

最初、ジャン・ユスターシュ特集と聞いた時、これは後で修復版ブルーレイが出るのかと思った。ところが前回の『ぼくの小さな恋人たち』もそうだったが、今度見た『ママと娼婦』(1973)も打ち込み字幕の35㎜だった。つまり、ブルーレイ発売の予定はない。

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2019年5月 3日 (金)

天皇即位と「朝日」

新天皇の即位をめぐる「朝日」のおめでた紙面はうんざりだが、中にいくつかおもしろい記事があった。まず外部筆者がおかしい。1日朝刊に寄稿した作家の古井由吉氏は、平成元年を1991年と勘違いしたというボケのような話から始まる。

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2019年5月 2日 (木)

ユスターシュに浸る:その(1)

突然ジャン・ユスターシュの全作品上映が始まって驚いている。彼の映画は『ママと娼婦』(1973)以外には、短編の『わるい仲間』、『サンタクロースの目は青い』、『不愉快な話』、『アリックスの写真』くらいしか見ていない。とりあえず未見のカラー長編『ぼくの小さな恋人たち』(74)を見た。

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2019年5月 1日 (水)

「クリムト展」を見る

先日、六本木の国立新美術館で「ウィーン・モダン クリムト、シーレへの道」展を見たので、今度は上野の東京都美術館で「クリムト ウィーンと日本1900」展を見た。結論から言うと、両方見るとクリムトがよくわかる、と思った。

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