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2019年5月 8日 (水)

神楽坂は中華の激戦区

昔、神楽坂は「フレンチ激戦区」と言われたことがあった。確かに東京日仏学院(今は「アンスティチュ・フランセ東京」)があり、学院内にそこそこのフランス料理店はあるが、そのほかは人が言うほどのことはないと思っていた。銀座や表参道や中目黒には全くかなわない。しかし、最近の中華は違う。

この5年ほどに神楽坂にできた中華料理店は、相当に先を行く店が並んでいる。最先端を走るのが前にも書いた「エンジン」で、ここは日本人シェフの「イノシシの焼き売り」とか「スミイカ墨春巻き」とか「タラの白子麻婆春雨」とか季節の食材を使って冒険が続く。メニューは手書きで約10種類と少ないが、ひと月も行かないとメニューがほとんど変わっている。

次が「中国菜 膳楽房」で、ここは若い台湾人と日本人のシェフが2人で作る。基本的には台湾の家庭料理だが、日本の素材をどんどん使う。「金針菜とエビの炒め」とか「空芯菜と熟成生ハムの炒め」とか。定番の「里麺」はさっぱりしていい。ここは昼のランチも夜も大満足。

より値段が安くポピュラーな店が「鉄板中華 青山シャンウェイ 神楽坂店」。若い会社員のグループが多いのは、3,800円コースで名物の「毛沢東スペアリブ」と「蒸し鶏の葱醤油」が食べられるからだろうが、やはりうるさい。

一番オーソドックスなのが四川料理の「神楽坂 芝蘭」で、日本人シェフが丁寧な四川料理を作る。もちろん麻婆豆腐は絶品だが、昼のランチのお得感に比べると、夜はコースも単品もうまいが激戦区では驚きに欠けるかも。

一年ほど前にできて最近ようやく行ったのが「穂禮上海」。ここは北町にあった「シャンハイハウス」が移ってきたらしいが、前より味が抜群にいい。ここだけはサービスもシェフも中国人。

おすすめは魚の煮つけで、先日は鹿児島のキハタが抜群だった。そのほか「豚バラ肉とタロ芋の煮込み」、「桜海老の汁なしそば」、「サクサク海老のニンニクの松の実炒め」など、どれも食べたことのない味がする。先日昼食で食べた排骨麺は、揚げたてのトンカツが乗っているのに何と実にさっぱりして、中年の身にも食べやすかった。

2年ほど前にできたがまだ行っていないのが中華バーという「ジュウ・バー」。どうも良さそう。もう一つ、「膳楽房」の日本人シェフがさらに若い人に変わったと思ったら、前のシェフはこの4月に近くに支店「中国菜 智林」をオープンさせていた。行かねば。神楽坂の中華はまだまだ走り続けている。

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