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2019年5月21日 (火)

目白のエミリア=ロマーニャ料理

あまり教えたくないのだが、目白に東京で最もマニアックなイタリア料理店がある。Tre Gattiトレ・ガッティという名前だが、まず店を見つけるのが大変。目白駅近くのビルの2階にあり、1階には日本語なしでTRE GATTIと書いてあり、下に営業時間がイタリア語で書いてあるだけで、普通は引く。さらに2階の店のドアには食べログお断りとイタリア語で書いている。

中にはカウンターを中心に常連客がいるが、テーブル席は4人組などで別の世界。最初は落ち着かないと思っているが、メニューを見ると気分が変わる。聞いたことのない名前の前菜やパスタが並んでいて心が湧きたつ。

私はイタリアの各地を旅行したが、エミリア=ロマーニャ地方はイタリアで一番食べ物がおいしいと思う。ホテルの朝食でチーズやバターをたっぷり使った詰め物料理や新鮮なハムが何種類もあるのは、ボローニャやパルマしかない。そして独特のパスタがある。

トルテッリーニやタリアテッレならば知っているが、この店には「パッサテッリ」や「グラミーニャ」がある。パッサテッリはパン粉とチーズで作った柔らかいパスタで、これをブロード(スープ)で食べるととろりと溶ける。グラミーニャは黄色と緑のうねうねショートパスタだが、これはサルシッチャ(ソーセージ)とチーズと食べる。「ストロッツァプレティ」というクルクル巻いたショートパスタのトマトソースは、逆にさっぱり。

その前に、この店では突き出しに「ティジェッレ」というパンが出てくる。これはハンバーガー型の小さいパンで、真ん中にナイフを入れて、モデナ風ペースト(つまりは豚の背肉脂にハーブ)とパルミジャーノチーズを入れて食べる。前菜でパルマ産生ハムを頼むとびっくりするほど出てくるが、これをティジェッレに少し入れてもうまい。

ほかに前菜では旬の白アスパラがよかった。こってりしたソースがついていながら触感は爽やか。「エルバツィオーネ」というほうれん草のパイ包み揚げもいい。とにかくワインが進む。

ワインリストは充実しているが、ここはハウスワインで十分。500mlのカラフェを白と赤で飲んでいるうちに、いい感じになる。ワインと前菜にパスタでいつも満腹になるので、まだボローニャ風カツレツを食べていない。次回はパスタを減らして食べよう。店のある目白が大学と自宅の中間なのも気に入っている。

 

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