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2019年6月

2019年6月30日 (日)

『さらば愛しきアウトロー』のレッドフォード

ロバート・レッドフォードといえば、私が小学生から中学生の頃はアメリカ映画でポール・ニューマンと共に最も有名な俳優だった。7月12日公開の『さらば愛しきアウトロー』は彼の最後の主演作というので、試写を見に行った。

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2019年6月29日 (土)

最近の夢

2日連続で同じ夢を見た。気がつくと、荷物をまとめて家を出ろと言われていた。持って行けるのは、自分で歩いて持てるものだけ。小さめのリュックと両手のカバンに服や洗面用具やパソコンを詰めた。

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2019年6月28日 (金)

『アラジン』の空虚な盛り上がり

最近はハリウッド映画でもいわゆる途上国の描写をきちんと配慮するようになった。去年見た『ブラックパンサー』は、可能性豊かなアフリカの文化が丁寧に描かれていたし、少し前のディズニーの『リメンバー・ミー』はメキシコ文化における死後の世界が興味深かった。

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2019年6月27日 (木)

『平成史』を読んだわけ:その(1)

少し前に、佐藤優、片山杜秀両氏の対談集『平成史』を引用したが、この本を読んだのは「映画祭「映画と天皇」のことが出てるよ」と友人に聞いたからである。佐藤優さんには1年半前にこの映画祭のチラシにコメントをもらい、会場で上映後トークもお願いした。

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2019年6月26日 (水)

「浪曲映画」にハマる:その(2)

『赤穂義士』(1954年、新井良平監督)は、冒頭に寿々木米若など4人が次々に出てきて、「第一部は〇〇が演じます」と正面を向いて語る典型的な「浪曲映画」。赤穂浪士の話はさまざまな細部に富むため、映画を完全に4部に分けていて、それぞれの浪曲師が活躍する。

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2019年6月25日 (火)

吉武さんのパリの葬儀

吉武美知子さんについて、さらにもう1回だけ書く。パリで映画編集の仕事をしている渡辺純子さんが20日(木)の葬儀の様子をメールで教えてくれた。吉武さんらしさが伝わる内容で、これはみんなにも知らせたいと思った。渡辺さんの許可を得て書き写す(一部省略)。

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2019年6月24日 (月)

「浪曲映画」にハマる:その(1)

映画史において「浪曲映画」というジャンルはあまり聞かない。ところが実際にはそう呼ぶほかはない映画が何本もあるということを、今回初めて知った。ユーロスペースで始まった特集「浪曲映画ー情念の美学」には、映画の冒頭に浪曲師が出てきて挨拶し、途中でナレーション+伴奏音楽として浪曲をたっぷり聞かせる映画がいくつもあった。

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2019年6月23日 (日)

緑茶を飲む

前にここでコーヒーや紅茶をよく飲むようになったことは書いたが、この2カ月ほど毎朝のように緑茶を飲んでいる。コーヒーを飲んで果物・野菜ジュースを飲んだ後に、クッキーなどを食べながら飲むと実にうまい。

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2019年6月22日 (土)

『Girlガール』の一点突破

7月5日公開の『Girlガール』を試写で見た。ベルギーのルーカス・ドン監督の第一回長編で、カンヌで「カメラドール」(最優秀新人賞)を取っている。劇場で予告編を見て、急に見たいと思った。

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2019年6月21日 (金)

もう1回、吉武さんについて

吉武美知子さんが亡くなってもう1週間がたつが、時々どうでもいいことを思い出す。パリ郊外のラ・デファンス地区での映画の展覧会を一緒に見に行ったのは1995年頃だろう。2人で地下鉄で行ったから、当時はまだ彼女はバイクに乗っていなかった気がする。

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2019年6月20日 (木)

それでもラース・フォン・トリヤーは見る価値がある

ラース・フォン・トリヤーの新作『ハウス・ジャック・ビルト』を劇場で見た。連続殺人鬼を描いて去年のカンヌでブーイングを浴びたというので、興味が沸いた。見始めてしばらくは、今度は本当に中身がないかもと思った。

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2019年6月19日 (水)

圧巻の「ボルタンスキー」展

国立新美術館で始まった「クリスチャン・ボルタンスキー」展は、期待通りおもしろかった。あの天井の高い広い空間を生かし切った展示は圧巻だった。このフランスの作家の作品を初めてまとめて見たのは、1990年末の水戸芸術館。多くの顔の白黒写真と電球を組み合わせた祭壇や衣服を敷き詰めた空間の物質感と宗教性に驚いた。

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2019年6月18日 (火)

『新聞記者』に泣く

6月28日公開の藤井道人監督『新聞記者』を最後の試写で見た。2年前に出た東京新聞記者の望月衣塑子による同名の新書を映画化したもので、妙に気になっていた。私自身は新聞社に勤務していたといってもたった17年だし、大半は文化事業部だったので「新聞記者」とはとても言えない。

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2019年6月17日 (月)

パリの吉武さんが亡くなった

パリに住む映画プロデューサーの吉武美知子さんが14日(金)に亡くなったという。去年の寺尾次郎さんに続き、フランス関係の映画人で尊敬する人がまたいなくなった。二人ともまだ60代前半のはず。最初に会ったのは、84年から85年にかけてパリに留学していた頃。

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2019年6月16日 (日)

『さよならくちびる』のうまさを楽しむ

塩田明彦監督の『さよならくちびる』を劇場で見た。友人たちの間で賛否両論だったから。私の一番の感想は、「うまいなあ」というもの。もともとこの監督は、作り込みというか仕立てが巧みだが、今回はドキュメンタリー風に撮っているからなおさらそれを感じた。

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2019年6月15日 (土)

「松方コレクション展」の静かな感動

「松方コレクション」といえば、上野の国立西洋美術館が所蔵する西洋美術の中核をなす所蔵品である。その西美で企画展として「松方コレクション展」を開くとはどういうことかと普通は思うだろう。いつも常設展で見られるのに、と。

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2019年6月14日 (金)

『エリカ38』の浅田美代子に震撼する

私の世代にとって、浅田美代子はかつてとびきりのアイドル「美代ちゃん」だった。同時期の南沙織などとは違って今も一応芸能活動をしているが、公開中の日比遊一監督『エリカ38』を見て震撼した。実際に60歳を少し過ぎた彼女のリアルが伝わって来たから。

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2019年6月13日 (木)

並ぶのが好きな若者たち

学生たちを見ていて思うのは、10年前と比べても、おとなしくなったということ。文句を言わず、波を立てない。典型的なのは、みんなよく並ぶことだ。例えば、授業の前に教室の入口にプリントを置いて、ばらばらと入ってくる約200人の学生にそれを取って席につけと指示する。

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2019年6月12日 (水)

『誰もがそれを知っている』の闇

アスガー・ファルハディ監督の新作『誰もがそれを知っている』を劇場で見た。普通どんな巨匠でも外国で撮るとどこかおかしくなるが、このイランの監督は、フランスで撮影した『ある過去の行方』(2013)が実にフランス的な傑作だった。さてスペインではどうなるか。

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2019年6月11日 (火)

『日本統治下の朝鮮シネマ群像』の衝撃:その(2)

この本から私は日本統治下の朝鮮映画について実に多くのことを学んだ。1930年代から1943年頃までの朝鮮映画を見て現代の我々が一番驚くのは、韓国語がふんだんに使われていることではないだろうか。この本は今井正監督『望楼の決死隊』(1943)から始まるが、まずその言語のミステリーを解く。

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2019年6月10日 (月)

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のド派手な戦い

日本を扱った外国映画は私が関心を持つテーマの一つなので、できるだけ見ることにしている。今回の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』にはそれ以外にも見たいと思う要因があった。何と「モスラ」が出るというではないか。

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2019年6月 9日 (日)

参加型の展覧会は苦手

「チームラボ」に今一つ没入できなかったのは、たぶん私が「参加型」が苦手だからだと思う。私にとって美術はあくまで離れてみるのであって、触ったり靴を脱いだり、見る者の行動を必要とするのは好きではない。

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2019年6月 8日 (土)

映画館で公開されない外国映画には理由がある

私は昔から日本未公開の外国映画を見るのが好きだった。「日本では公開されてない傑作をパリで見たよ」と言うとカッコよかったから。私が学生の頃は日本公開の外国映画は年に200本前後だったから、確かに公開されない名作は多かった。ところが今では約600本を劇場公開しているし、衛星放送や配信を加えたらもっと増える。

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2019年6月 7日 (金)

原武史『平成の終焉』が見せる行幸啓の真実

原武史の天皇制をめぐる本や発言についてはここで何度も書いたが、この3月に出た新書『平成の終焉―退位と天皇・皇后』を本屋でめくると行幸啓(天皇・皇后の旅行を指す)をめぐって興味深い記述があったので買った。彼の本はいつも的確でわかりやすい。そのうえ鉄道オタクなので、列車にはくわしい。

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2019年6月 6日 (木)

『僕はイエス様が嫌い』の計算された直球

奥山大史監督『僕はイエス様が嫌い』をようやく劇場で見た。去年のサン・セバスチャン映画祭で最優秀新人賞を22歳の最年少で受賞し、その後も海外の複数の映画祭で受賞し、東京フィルメックスでも話題になったので、期待していた。

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2019年6月 5日 (水)

チームラボを見る

最近、「チームラボ」という名前をよく聞く。最近はその代表の人物が「アエラ」の表紙にもなっていたが、要は光と音と映像を使ったインスタレーションを作る集団だ。1年ほど前に豊洲とお台場で常設の会場ができたし、去年のフランスの日本年ではパリでも展示をしていた。

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2019年6月 4日 (火)

『田園の守り人たち』:これこそ映画だ

7月6日公開のグザヴィエ・ボーヴォア監督『田園の守り人たち』を見た。第一次世界大戦中のフランスの田舎を舞台にした、一見地味な映画だ。ところが見ているとだんだんと、「これこそ映画だ」と言いたくなるほど、どこを切っても映画らしい魅力に満ちている。

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2019年6月 3日 (月)

昼ご飯がもたれる

私はかつて大食いだった。30代後半の時に毎年体重が増えていることがわかった。血圧やコレステロール値も危なくなったので、少しだけ食事を減らした。少なくともどんぶりご飯のお代わりはやめたし、飲んだ後のラーメンも遠慮した。

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2019年6月 2日 (日)

『日本統治下の朝鮮シネマ群像』の衝撃:その(1)

出たばかりの下川正晴著『日本統治下の朝鮮シネマ群像 《戦争と近代の同時代史》』を読んだ。下川さんは昨年末に私のゼミ学生が企画した映画祭「朝鮮半島と私たち」に観客として来られて、声をかけられた。すぐに意気投合して飲みに行ったが、戦前の朝鮮映画の知識に圧倒された記憶がある。

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2019年6月 1日 (土)

プラスチックごみをどうする

日本のプラスチックごみが大変なことになっているようだ。2017年末に中国が外国からのプラスチックごみの引き取りを中止してから東南アジアに流れていたが、マレーシアなど各地で受け入れ拒否が始まったという。

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