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2019年7月10日 (水)

初めてソウルに行く:その(2)

5年前に釜山に行ったのは、釜山国際映画祭の会期中に開催されたシンポジウムに出るためだった。世界レベルの国際映画祭なので、街を見るよりも、ゴダールの新作など見たい映画を見た。今回も映画祭ではあるが、「レジスタンス映画祭」は4日間2スクリーンで25本ほどを上映する規模で特に見たい作品はなかった。

そういうこともあって、最初から「韓国を知ろう」と思っていた。ハングルの読み方を勉強したのもそのため。5年前に釜山に行った時、街の看板に漢字がほぼなくてハングルだけで、まるでロシアに行った時のように一つも読めずに面食らった記憶があった。

ハングルを音にできると、似た発音が多いので意味がわかると聞いたが、それは甘かった。そんなに簡単ではない。バスの停留所名などアルファベット表記がない場合に少しは助かったが。むしろ「高い」=ピッサヨ、などの単語の暗記が役に立った。

さて空港に降り立つと、若い女性が迎えに来ていた。タクシーに乗って話すと、プログラマーのキムさんが教えている大学の2年生で19歳のイジェさん。英語を話すのに、いつもスマホを使って翻訳している。日程などを確認しようと思ったが、彼女の英語力だとそれも難しく、あきらめた。

先方が予約してくれたのは、「ステイBミョンドン」という小さめのホテル。部屋はそれなりに広く、無駄なものがなく全体に洗練された感じで居心地はよかった。ホテルの最寄り駅は忠武路(チュンムロ)で買い物客で賑わう明洞(ミョンドン)は歩いてすぐ。イジェさんと付近を歩いたが、中心部なのにずいぶん古い建物や店が並んでいる。

映画祭の会場は歩いて10分ほどの「ソウル・シネマ」。1つのビルで10スクリーンくらいあり、そのなかにはシネマテーク・ソウル(韓国映像資料院とは別の民間のシネクラブ)があって、エリック・ロメールやジャン・グレミヨンの特集上映をしていた。1階にはスターバックスがあって、いつも若い人で賑わっている。

レジスタンス映画祭はそのうち2つのスクリーンを使っている。着いた日は16時からオープニングで「Whose Streets?」という日本未公開のアメリカのドキュメンタリーを上映。2014年にミズーリ州で起きた18歳の黒人を白人警官が殺した事件後のデモを撮影したもので、迫力は満点だったが英語が半分しか聞き取れなかった。

それから小さな会場で軽食のパーティがあり、次に19時から1時間に及ぶ派手な開会式があった。それが終わると関係者30名ほどは、近くの居酒屋を貸し切って宴会。いったい誰が誰なのか、映画祭の全容もつかめないうちに、とにかく出てくる酒を端から飲んで酔っ払った。

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コメント

ソウルには、一度だけ行ったことがある。金浦空港に迎えの車が来ていて、その車で知り合いの事務所に。少し話して、その後、ロッテホテルの上のレストラン。シャンパン飲みながらフレンチを食べ、車でインターコンチネンタルホテルへ。次の日は、違う事務所の人が迎えに来て、一緒に電車で蔚山へ。蔚山のデパートでランチを食べ、その後会社訪問。蔚山から帰ってくる電車の中で晩飯の弁当を食べ、ホテルに。ホテルのバーで酒を飲んで、寝た。次の日の朝、ホテルからタクシーに乗り、空港に行き日本に帰ってきた。韓国の運転手は、車線変更ばかり考えて横ばかり見て運転するのだというのが新たな発見だった。他には、なにも特別なことはないような気がする。

投稿: jun | 2019年7月10日 (水) 20時51分

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