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2019年7月 8日 (月)

初めてソウルに行く:その(1)

初めてソウルに行った。フランスには30回以上行っているが、韓国に行くのは5年前の釜山に続いて2回目。ソウルはたった3泊の旅行だったが、実に刺激的で楽しかった。

今回行ったのは、昨年末に私の学生が企画した映画祭「朝鮮半島と私たち」をソウルで開催することになったため。ソウルで昨年から開催されている「レジスタンス映画祭」の特別プログラムとして「朝鮮半島と私たち」で上映した作品のうち5本を上映することになった。

韓国の映画評論家のオ・ドンジンさんや漢陽大学兼任教授のキム・ヒュジョンさんが東京での開催に来て、すばらしいと思ったからだという。学生は彼らと話したようだが、私は会っていなかった。オ・ドンジンさんは「レジスタンス映画祭」の実行委員長で、キム・ヒュジョンさんはプログラマーなので、すぐに決めたという。

先方は私の航空運賃や宿泊費を負担するので、ぜひ来てくれないかという。上映後のトークや座談会に出ればいいらしい。普通ならばホイホイ喜んで行くのだが、この映画祭で日本関係をコーディネートしているファンさんに、「レジスタンス映画祭」は大韓民国臨時政府百周年記念委員会がお金を出していると聞いて、少し不安になった。

臨時政府とは1919年に上海にできたもので、もちろん抗日運動の出発点である。日韓関係が怪しいなかで、そんなところにノコノコでかけて行っていいものか。ただし今回選ばれた『にあんちゃん』『キューポラのある街』『絞死刑』『戦後在日五十年史[在日]歴史編』『沈黙』は、まさにいろいろだ。

ほかの20本ほどの上映作品には、日本映画では『主戦場』(ミキ・デザキ監督、2019年)『パルチザン前史』(土本典昭監督、1969年)のほか、『チェ』二部作(2008年)、『RGB 最強の85歳』(2018年)、『ゲッペルスと私』(2016年)など何でもあり。要するに、体制に反抗して戦う人々を描く映画ならいいらしい。

行くと決めたのは二カ月ほど前で、それから私は韓国語の勉強を始めた。ハングルの基本的な母音や子音の読みを覚えて、簡単な挨拶を暗記した。その結果、ハングルで書かれた文字は8割は発音できるようになったが、意味はほぼわからない。そんな状態でとにかく飛行機に乗った。

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