気温のこと
まだ暑い。昼間は30度近い。ベネチアで最高気温がある日を境に32度から22度になり、パリでは18度になった。朝は10度を切り、こうなるともう秋。ところが帰国したら、また夏の30度に戻った。
こんな風に気温を気にし出したのはいつからだろうか。昔は熊谷で38度とか、ものすごい最高気温の時は気にしたが、毎日考えることはなかった。私の場合は明らかに15年ほど前に、温度湿度計を手に入れてからだった。
たぶんセゾンカードか何かのポイントでタダでもらったはずだが、朝起きて気温や湿度を見る癖がついた。真夏は起きた時に25度を超している。そんな日は30度を超すことも多い。そこで何を着るか考えるようになった。
昼に30度を超しそうな日はジャケットは着ないとか、湿度が高いと雨が降るだろうから、いい皮靴はやめようとか、いろいろ考えるようになった。8年ほど前にスマホを使うようになって、一日の気温予想を見るようになって、さらにその傾向は増した。
そのうえ、大学だから服装はかなり自由。一応「学生よりも上品に」くらいを目標にしているが、夏はTシャツで行くことも多い。問題は冷房で、大人数の教室だとかなり寒い。するとTシャツにシャツを羽織る必要が出てくる。映画のプレス試写会はさらに冷房が強い。試写会のある日は、あまり薄いシャツは選ばない。
きちんとシャツを着て、夏用の上着を着るには、最高気温が22度くらいにならないと無理。20度を切ると、麻のストールなどが必要になってくる。今回のベネチアでは後半に寒くなり、パリはさらに寒くなりそうなので、ベネチアを出る時に空港でウールのストールを買って大いに役立った。
いずれにしても、温暖化なのか昔よりずっと暑い。4月末から10月くらいまで夏が続く。覚えているのは大学4年生の時の10月1日。就職が決まった西武百貨店で1日から3日まで、内定者拘束のための「研修」があった。人事部の若手社員はカッコいい冬用のツイードを着ていた。さすが百貨店だと思った。今では10月1日の衣替えなんてありえない。
こんなことを考えたのは、気温が何度の時に何を着たらいいかをメモしておくと便利ではないかと思ったから。毎年のことなのに忘れてしまう。今年は付箋か何かにメモをして翌年に役立てようと思っている。
ちなみに内定をもらった西武百貨店には行かず、大学院に行った。もし西武に行っていたら、どんな人生だっただろうか。
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