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2019年9月14日 (土)

東京に戻って考えること

この数年は毎年8月末から9月初旬にベネチア、パリに行く。かつて新聞社にいた頃は年に数回海外に出張していたので、あまり意識することはなかったが、年に一度だと帰国していろんなことを考える。

それに会社員の時は、海外出張しても翌日から仕事だから、異国情緒に浸っている暇はない。ところが大学はあと1週間ほど夏休みなので、時差ボケをゆっくり味わいながら、いろんなことを考えた。

一番思ったのは、日本の外食が異常に安いこと。例えば東京では普通の850円のランチには、肉か魚に付け合わせの野菜、ご飯とお味噌汁とが付いてくる。コーヒー付きも珍しくない。これはイタリアやフランスならば、10ユーロ=約1200円でも無理。パリだと庶民的なカフェのランチで、15ユーロ=約1800円で肉と野菜の1品にパンがつくくらい。

ベネチアでは庶民的な店でも、スパゲティ一品で12~15ユーロ。高級店でオマール海老やカラスミを使ったものだと、25ユーロくらいすることも。つまり一皿3000円。日本の高級店より高い。こういう店だと有料のミネラルウォーターを頼まざるをえず、もう1品にワインを飲めば1人50ユーロ=7000円は超す。

さすがに外食続きだと疲れるが、ホテルでは料理ができないので作り置きを買ってくることもある。一番安い中華でも、チャーハンと肉の野菜炒めを買えば、12ユーロくらいになる。日本のコンビニのようにコンビニのように500円以内の弁当なんて考えられない。ハムとレタスだけの作り置きのサンドイッチでも5ユーロはする。

ヨーロッパでは、ユーロになって経済がグローバル化し物価が上がったとみんなが言う。日本はグローバル化で明らかに物価が下がった。つまり企業は正社員を減らしてバイトを採用し、コストを下げた。400円の弁当を夜中に作っている外国人やアルバイトが大勢いる。

ほかに帰国して考えたのは、暑いこと、特に湿度が高いこと。「生暖かい」という表現がぴったりで、正直なところかなり気持ち悪い。そんな気候なのに、地下鉄では背広を着た男たちが押し合いへし合いしている。タイヘンな国だなあと思う。それでも正社員にとっては、物価が安くていい国なのかも。

それから内閣改造や千葉の停電のニュースを見て、暗澹たる気持ちになった。

 

 

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