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2019年10月

2019年10月31日 (木)

それでも東京国際映画祭に行く:その(2)

結局、今年もコンペを中心に見ている。初日にラヴ・ディアス監督の『停止』を見たので(セクションはなぜか「クロスカットアジア」)、何を見ても凡庸に見えてしかたがないけれど。既に4本見たが、とりあえずまともなものから書く。

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2019年10月30日 (水)

東京国際映画祭で財布を落としたら

久しぶりに全身から冷や汗が出た。映画祭で銀行のキャッシュカードやクレジットカードを入れた財布を落としてしまったから。昨日ここで書いたフィリピン映画『停止』を見た直後、夜の11時少し前に劇場を出た。ゲストのQ&Aがあったが、遅いので残らなかった。

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2019年10月29日 (火)

それでも東京国際映画祭に行く:その(1)

東京国際映画祭についてはこの10年間悪口ばかり書いているせいか、昨年に引き続き、今年もオープニング・パーティの招待は来なかった。文化庁映画賞の方には招待されていたので入ることは可能だったが、それは遠慮してラヴ・ディアス監督の新作『停止』を見た。

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2019年10月28日 (月)

花まるうどんからミクニまで

最近、初めて「花まるうどん」に行った。京橋の13時の試写で席を取った後に20分ほどで食べようと思ったから。これが案外おいしかった。ちょうど高松で食べる大衆向けのうどん屋のように、コロッケなどをセルフで取ってうどんを注文する仕組み。

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2019年10月27日 (日)

『ローロ 欲望のイタリア』の不思議な力

11月15日公開の『ローロ 欲望のイタリア』を最終試写で見た。パオロ・ソレンティーノ監督の映画は『愛の果てへの旅』(2004)以来、イタリア映画祭で上映してきたから馴染みがある。今度はベルルスコーニを描いたというので見たかった。

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2019年10月26日 (土)

スーパーが大好き

いまさらだが、スーパーマーケットが大好きだ。百貨店を巡るのも好きだが、いつも買うものがあるわけではない。それに時として意地悪な店員と話す必要がある。百貨店だと客の数が少なく単価も高いので、妙に知り合いになってしまうのも面倒くさい。

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2019年10月25日 (金)

『幸福路のチー』の懐かしさ

11月29日公開の台湾初の長編アニメーション『幸福路のチー』を見て驚いた。40歳前後の女性が、これまでの自分の生き方を振り返るアニメがこれまでにあっただろうか。それも自分の国の歴史と結ぶつけ、そして数々の夢や幻想や妄想とともに回想が展開するとは。

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2019年10月24日 (木)

『脱ブラック部活』を読んで

先日、「朝日」の石飛徳樹編集委員が樹木希林さんにインタビューした『この世を生き切る醍醐味』を読んだが、また「朝日」の記者が書いた新書を読んだ。中小路徹編集委員著『脱ブラック部活』で、なぜ読んだかというと、今年は私の学生が企画する映画祭のテーマが「スポーツの光と影」だから。

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2019年10月23日 (水)

『第三夫人と髪飾り』の巧みさ

ベトナム映画『第三夫人と髪飾り』を劇場で見た。アメリカで映画を学んだ女性監督、アッシュ・メイフェアの第一回長編だが、いろいろな意味で「辺境」から世界に踊り出る監督にふさわしい巧みさが光る作品だ。

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2019年10月22日 (火)

ビデオのない時代には

1960年代から70年代にかけてのフランスの伝説的なテレビ番組に「われらの時代のシネアストたち」があった。フリッツ・ラングにゴダールがインタビューするという類で、一部は日本でも上映された。そのプロデューサーがアンドレ・S・ラバルトで、彼は80年代末からはArteアルテという文化専門の放送局で「われらの時代のシネマ」という題で再開した。

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2019年10月21日 (月)

『楽園』の既視感

瀬々敬久監督の『楽園』を見た。このピンク映画出身の監督は『ヘヴンズ ストーリー』(2010)が衝撃的だったが、その頃からメジャーになって年に2、3本作る多作監督になった。そして、そのどれもがなかなかの出来。

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2019年10月20日 (日)

『この世を生き切る醍醐味』の内田裕也

樹木希林のインタビュー、『この世を生き切る醍醐味』には、夫の内田裕也の話が時々出てくる。1973年に結婚して同居したのは3カ月もないのに、死ぬまで夫婦だった。樹木希林は内田裕也と結婚する前に岸田森と結婚していたが、内田はそれに触れると怒った。

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2019年10月19日 (土)

30年目の山形:その(4)

もう山形から帰って1週間近いし、木曜には賞も発表されたのだが、まだ触れていない数作品についてメモ程度に書いておく。大賞のワン・ビン監督『死霊魂』と優秀賞の『ミッドナイト・トラベラー』については既に書いたが、ほかの受賞作は見ていない。個人的に受賞するかなと思ったのは、『誰が撃ったか考えて見たか?』

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2019年10月18日 (金)

芸術文化振興基金の改正に驚く

今朝、「朝日」朝刊の第二社会面を見て、驚いた。芸術文化振興基金の要綱が9月27日付けで改正されていたという。記事には「文化芸術活動への助成について「公共性の観点から不適当と認められる場合」に内定や交付決定を取り消すことができるよう交付要綱を改正していたことがわかった」とある。

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2019年10月17日 (木)

『この世を生き切る醍醐味』のおもしろさ

本屋に行くと樹木希林の本がたくさん出ていてちょっとうんざりだが、『この世を生き切る醍醐味』だけは読んだ。「朝日」の石飛徳樹記者のインタビューをまとめたもので、もちろん連載時に主要なところは読んでいた。ところが今回読んでみて、意外なおもしろさに気がついた。

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2019年10月16日 (水)

山形のホテルや食べ物のこと

山形に行きたくなる理由の一つは、食べ物がおいしいこと。今回は山形で耳鼻科学会の全国大会があったため、ホテルの予約が大変だった。たぶん6月頃に予約したが、辛うじてキャッスル・ホテルに3泊取れた。

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2019年10月15日 (火)

30年目の山形:その(3)

最近、山形でコンペを中心に見るようになったのは、「日経」でベネチア国際映画祭のレポートを書いたり、「朝日」のネットで東京国際映画祭コンペの星取表をやったりした(これは2年で終わり)からかもしれない。新聞だとどうしても賞の行方を追う必要があるから、コンペを見る。

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2019年10月14日 (月)

山形からの帰還

昨晩、もう東京に帰ってきた。前に書いた通り、「文科省の指導」で大学は授業の回数を増やしており、月曜の祝日はだいたい授業になる。今日も授業。だから昨晩に山形から東京へ帰る新幹線を予約していた。

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2019年10月13日 (日)

30年目の山形:その(2)

昨日は東京に台風が上陸して山形も大雨だった。そんな中で映画ばかり見るのはどうかと思ったが、映画祭だとほかにすることがないし、映画を見ている分には雨には濡れない。朝10時から、中国の王兵(ワン・ビン)の8時間15分の『死霊魂』を見た。

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2019年10月12日 (土)

30年目の山形:その(1)

また山形に来た。もちろん国際ドキュメンタリー映画祭に参加するためで、何と今年で30年目という。第一回の1989年は、確か竹下首相の「ふるさと創生事業」という各市町村に1億円を配るという信じがたい政策によってうまれたはず。市政百周年でもあった山形市は1億円でドキュメンタリー映画祭をやることにした。

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2019年10月11日 (金)

とうとう「あいち」に行く:その(2)

10時過ぎの愛知芸術文化センターは、さすがに混乱していた。1階に着いて警備員に「整理券の配布はどこですか?」と聞くと、「わかりません。10階で聞いてください」とのこと。この建物は通常は12階が映像ホール、10階が県立美術館、8階が貸しギャラリーでその下が劇場のはず。

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2019年10月10日 (木)

『ひとよ』の田中裕子の強さ

11月8日公開の白石和彌監督『ひとよ』を見た。この監督は『凶悪』(2013)で有名になってから精力的に活躍しており、今年だけでもふざけまくった『麻雀放浪記2020』、香取慎吾が徹底的にダメ男をやる『凪待ち』があった。さて今回はどう来るかと思ったが、久しぶりのシリアス路線。

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2019年10月 9日 (水)

とうとう「あいち」に行く:その(1)

やっと「あいちトリエンナーレ」に行ってきた。「表現の不自由展・その後」展を3日で展示中止にしたのはおかしいとか、文化庁が補助金を7800万円からゼロにしたのはありえないとか散々書いてきたのに、実は自分は行っていないのはさすがにまずいと思った。

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2019年10月 8日 (火)

もう一度、多和田葉子について

多和田葉子の『献灯使』には、皮肉たっぷりの細部があちこちに埋め込まれているので、いくつかをメモしておきたい。100歳を超す義郎は、学生時代に日本に来た同じ年のドイツ人女性、ヒルデガルドと知り合った。

 

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2019年10月 7日 (月)

2度目の『ジョーカー』

トッド・フィリップス監督『ジョーカー』はベネチア国際映画祭で見ていたが、もう一度見たいと思って劇場に出かけた。昨年の『ローマ』も一昨年の『シェイプ・オブ・ウォーター』も、ベネチアの金獅子賞受賞作は日本で字幕入りで見ると面白さが増したから。

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2019年10月 6日 (日)

さて、自分はどうするか?

「あいちトリエンナーレ」を巡って、私が所属する某学会で声明を出すことが決まった。文化庁の補助金全額不交付に対してである。理事会で議論がなされたが、いろいろな意見があるものだと改めて思った。

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2019年10月 5日 (土)

『少女は夜明けに夢を見る』の少女たちの表情

11月2日公開のイラン映画『少女は夜明けに夢を見る』を見た。メヘルダード・オスコウイ監督がイランの少女更生施設を撮った76分のドキュメンタリーだが、強い印象を残す。何といっても、そこにいる少女たちの顔つきや佇まいがいい。

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2019年10月 4日 (金)

多和田葉子『献灯使』に痺れる

多和田葉子という作家は私と同世代だが、なぜか一度も読んだことがなかった。芥川賞を取った時、大学卒業後にドイツで暮らして受賞当時には既にドイツ語で小説を書いていたと知って驚いた記憶がある。今回初めて『献灯使』を読んだのは自宅近所の名書店「カモメブックス」に文庫が並んでいたから。

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2019年10月 3日 (木)

荻生田文科大臣のこと

勤務する大学の教員ロビーで、ある非常勤講師の方が「萩生田文部科学大臣は、政府に文句を言う文化人をつぶすために安倍首相が送り込んだんじゃないですか」と言っていた。彼の就任当初は加計問題の当事者を文科大臣にするとはおかしいという意見が出たが、確かに真意はこちらかも。

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2019年10月 2日 (水)

『黒い画集 第二話 寒流』に寒気がした

最近は特集上映の情報を学生から教えてもらうことが多い。ある学生に鈴木英夫監督の特集を新文芸坐でやると聞いていたが、気がついたらもう終わりかけていた。ベネチアから帰国後は、原稿書きに授業準備、課題採点、学会関連雑事などでほとんど動けなかった。ようやく最終日に見に行ったのが、『黒い画集 第二話 寒流』(1961)。

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2019年10月 1日 (火)

「あいちトリエンナーレ」文化庁問題:続き

つまり、主催者が終了後の報告書を提出する前に、文化庁は「表現の不自由展」の中止騒動があったのに「文化庁にすみやかに報告」しなかったのはけしからんとゼロ査定を決めたことになる。こんな例がこれまであるだろうか。

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