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2019年11月

2019年11月30日 (土)

ようやく東京フィルメックスに行く

「東京フィルメックス」がもう終わりに近づいているのに、全く行く時間がない。私が空いている時は、なぜか阪本順治やキン・フーの前に見た作品しかやっていない。そのうえ、入試もあった。

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2019年11月29日 (金)

変な夢を見た

3、4年ほど前から、夜中にトイレに起きることがなくなった。正確な理由は理由はわからないが、歩く量を増やしたり、筋トレを始めたりという「健康志向」が大きいかも。夜中に起きないと十分に睡眠が取れて体調がいいが、私の場合は朝方に変な夢を見る。

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2019年11月28日 (木)

喪失の1年

ジャン・ドゥーシェさんのことを2回書いたけれど、だんだん年末が近づいて、今年は身近な人が何人も亡くなった年だったと気がついた。日々の日常に、ふと亡くなった人々の声や姿が蘇る。一番はもちろん1月に亡くなった母の声だ。

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2019年11月27日 (水)

『さよならテレビ』のおもしろさ

1月2日公開の『さよならテレビ』を試写で見た。最近話題の東海テレビのドキュメンタリーで、『ヤクザと憲法』の阿武隈勝彦プロデューサーと圡方宏史監督の作品と聞いて、興味を持った。そして何より、題名がいい。

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2019年11月26日 (火)

ジャン・ドゥーシェ氏逝く:続き

もうドゥーシェさんが亡くなって数日がたつが、時々いくつかの場面がふいに蘇る。1991年秋に山形国際ドキュメンタリー映画祭に審査委員長として来る前に、夏にパリで会った。映画祭カタログのために写真が必要だと伝えていたが、夕食の際には彼は持ってくるのを忘れていた。

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2019年11月25日 (月)

「コートルード美術館展」を楽しむ

ここに何度か書いたように、海外の1つの美術館からそのコレクションを借りてくる「〇〇美術館展」は好きではない。だいたい有名な作品が1、2点であとは普段は倉庫に保管されているような地味な小品が脈絡もなく並ぶことが多いから。上野の東京都美術館で12月15日まで開催中の「コートルード美術館展」も、あまり気が乗らなかった。

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2019年11月24日 (日)

『アイリッシュマン』に痺れる

ネットフリックス製作のマーチン・スコセッシ監督『アイリッシュマン』を劇場で見た。最初はアップリンク吉祥寺で見ようと思っていたが、3時間半のせいか特別料金2000円と高い。シネリーブル池袋だと会員料金で1100円だとわかり、そちらにした。映画の入場料がこんなに違うのも珍しい。

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2019年11月23日 (土)

ジャン・ドゥーシェ氏逝く

フランスの映画評論家、ジャン・ドゥーシェさんが亡くなったという連絡を受けたのは、昨日の16時頃。『週刊読書人』で彼の連続インタビューを連載中のパリ在住の久保宏樹さんからメッセージが来た。90歳だった。すぐ蓮實重彦さんに知らせた。

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2019年11月22日 (金)

今年も学生映画祭やります

昨日の「朝日」東京本社版夕刊第二社会面に、私の学生が企画する映画祭「スポーツの光と影」についての記事が載った。「朝日」の夕刊社会面に出るのは、昨年の「朝鮮半島と私たち」、一昨年の「映画と天皇」に次いで3年連続だ。

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2019年11月21日 (木)

『iー新聞新聞記者ドキュメントー』を見る

『iー新聞記者ドキュメントー』を劇場で見た。森達也監督だし、プロデューサーは劇映画の『新聞記者』の河村光庸だし、何より東京新聞の望月衣塑子記者のドキュメンタリーだから早く見たかった。先日終わった東京国際映画祭の「日本映画スプラッシュ」部門で最優秀賞を受けていたことも、さらに興味を掻き立てた。

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2019年11月20日 (水)

日本はポピュリズムのない国か

「朝日」の昨日の「天声人語」で、アメリカの政治学者が日本に来て「ポピュリズムの台頭が見られない国に来たのはこれが始めてです」と言ったのを読んで驚いた。最近の安倍政権のいい加減さに呆れていたので、日本こそ反知性主義=ポピュリズムが溢れているのではないかと思っていたから。

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2019年11月19日 (火)

『家族を想うこと』に思ったこと

昨日「通販生活」のブログで触れた、12月13日公開のケン・ローチ監督『家族を想うこと』について書く。久しぶりに「試写室で見ている自分が恥ずかしい」と思った。それほど描かれている現実の悲惨さが迫ってきて、いまこの場所に偉そうにふんぞり返って座っている自分に帰ってきた。

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2019年11月18日 (月)

通販生活でいいのか

最近、韓国製の椅子を買った。20年ほど前に買った安物の椅子が壊れたからだが、たまたま『通販生活』を見ていたら、最初のページにこの椅子が紹介されていた。『通販生活』とはカタログハウス社の通販のカタログで、年に3回出ている。

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2019年11月17日 (日)

『NO SMOKING』に考えたこと

細野晴臣を撮ったドキュメンタリー『NO SMOKING』を劇場で見た。ある映画会社に勤める友人が、今年のベスト3の1本と推したから。本当はさほど乗り気でなかった。監督は佐渡岳利というNHKの人だし。

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2019年11月16日 (土)

『こんな雨の日に』を読みながら:続き

是枝裕和著『こんな雨の日に』は映画『真実』の製作過程をつぶさに追ったものだが、普通はこんなに手の内は明かさないだろう。絵コンテを載せる本はよくあるが、俳優への手紙やその返事、プロデューサーからの監督が書いた脚本への細かな注文なども全部日本語で載っている。

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2019年11月15日 (金)

『冬時間のパリ』の描くインテリたち

オリヴィエ・アサイヤス監督は、映画ごとにテーマやスタイルを変える才人である。今年のベネチアのコンペで東京国際映画祭でも上映された「WASP ネットワーク」WASP Networkは、90年代のマイアミでキューバの民主化運動をするキューバ人たちの話だった。

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2019年11月14日 (木)

電車で股を広げる男たち:続き

このブログで友人からおもしろかった、と言われるのは、映画の話でも展覧会の話でもない。どうでもいい日常のことを書くと、友人からおもしろかったと言われる。一昨日書いた「電車で股を広げる男たち」には2人から反応があった。

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2019年11月13日 (水)

それでも東京国際映画祭に行く:その(6)

受賞結果が出て、なんとなく唖然として残りの作品について書くのを忘れていた。この「唖然」は、グランプリのデンマーク映画『わたしの叔父さん』がつまらなかったからではない。それなりにおもしろかったが、なぜフィリピン映画『マニャニータ』が取らなかったのかと思った。

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2019年11月12日 (火)

電車で股を広げる男たち

私は昔から長時間立つのが苦手だ。だいたい10分も立つと座りたくなる。だから展覧会の仕事をしていた頃は展示作業の「立ち合い」が嫌だった。美術品の展示は、学芸員の指示のもとに日通やヤマトの美術輸送のおじさんたちが動く。

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2019年11月11日 (月)

『こんな雨の日に』を読みながら

是枝裕和著『こんな雨の日に』を読んだ。「映画「真実」をめぐるいくつかのこと」という副題で、公開中の日仏合作映画『真実』の製作過程をつづった本だ。日本側のプロデューサーである福間美由紀さんからいただいたものだが、彼女の文章も途中に「伴走」として挟まれている。

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2019年11月10日 (日)

『“樹木希林”を生きる』に見えるもの

小寺一孝監督の『“樹木希林”を生きる』をガラガラの劇場で見た。是枝裕和監督の新刊『こんな雨の日に』を読んでいたら、樹木希林さんのことが出てきて、急にこのドキュメンタリーを思い出した。朝日の石飛徳樹記者の希林本でもNHKの撮影の話が出てきたので、見たいと思っていた。

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2019年11月 9日 (土)

『読まれなかった小説』の普遍性

私は文学青年を描く映画が大好きだと改めて思ったのは、今年のベネチア国際映画祭で主演男優賞を取ったピエトロ・マルチェッロ監督の『マーティン・エデン』(来年日本公開)を見た時だ。30年以上前に味わった感覚が蘇ってきた。

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2019年11月 8日 (金)

『全身翻訳家』を読む

昔、「翻訳家」に憧れたことがあった。小説家にはなれなくても、外国語を勉強したら翻訳ならばできるかもしれないとなぜか思った。高校までは英語は得意だったし、大学ではフランス文学科に進んだ。

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2019年11月 7日 (木)

『日本の娘』:続き

もう少しだけ、『日本の娘』について続けたい。映画の終盤で飛行機が飛び立つ時に、子供たちが日の丸と孔雀の旗を振っていた。座談会で冨田研究員はビルマ独立軍の旗と言ったが、トゥット氏は「戦う人の象徴」とぼかした。いずれにしても、ビルマ人が英国の植民地から抜け出そうという矜持を示すサインだろう。

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2019年11月 6日 (水)

六本木で見た展覧会

毎年、東京国際映画祭期間中は空いた時間が1時間以上あると、展覧会を見る。今回見たのはまず森アーツセンターギャラリーの「バスキア展」。ジャン=ミシェル・バスキアは、日本ではバブル期ずいぶんもてはやされた画家だった。1988年にわずか27歳で亡くなったのも、その神話性を強めた。

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2019年11月 5日 (火)

それでも東京国際映画祭に行く:その(5)

コンペでようやくまともな作品を見た。フィリピンのポール・ソリアーノ監督の『マニャニータ』。ラヴ・ディアス監督が共同脚本というので期待していたが、一見同じようなタイプの「スローシネマ」だった。

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2019年11月 4日 (月)

それでも東京国際映画祭に行く:その(4)

凡庸なコンペ作品を見ながら、だんだんと疲労が溜まってゆく。毎年このコンペの基準は何かと考えるが、たぶん「若手の新しい表現」だろうなと思う。問題は「新しい」にあって、それが普通は映画表現としての新しい何かをさすが、この映画祭では違うようだ。

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2019年11月 3日 (日)

『日本の娘』を見る

国立映画アーカイブで、タイ・日本合作の『日本の娘』(1935)デジタル復元版を見た。タイのニープ監督作品で、オール日本ロケの映画だ。ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」の記念イベントで、タイから監督の遺族や関係者も来日していた。

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2019年11月 2日 (土)

それでも東京国際映画祭に行く:その(3)

コンペの作品について忘れないうちに書いておく。ドミニク・モル監督のフランス映画『動物だけが知っている』は、寒村のなかで起きるミステリー。ある女性の失踪をきっかけに、そこに住む7、8人の男女の人間模様が時間を遡って暴露されてゆく。

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2019年11月 1日 (金)

『ハプスブルグ展』を見た

上野の国立西洋美術館で「ハプスブルグ展」を見た。ポスターに使われているベラスケスの《青いドレスのマルガリータ・テレサ》を見たかったから。ベラスケスは、学生時代にミシェル・フーコー著『言葉と物』の冒頭でベラスケス《ラス・メニーナス》の分析を読んで以来、いつも気になっていた。

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