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2019年11月18日 (月)

通販生活でいいのか

最近、韓国製の椅子を買った。20年ほど前に買った安物の椅子が壊れたからだが、たまたま『通販生活』を見ていたら、最初のページにこの椅子が紹介されていた。『通販生活』とはカタログハウス社の通販のカタログで、年に3回出ている。

最初に買ったのは「メディカル枕」で20年ほど前。1万円強のイタリアの枕だが、確かに寝心地がいい。使い続けて今や3つ目を使っている。この夏はガーゼの薄い掛け布団を買った。3、4年前に買ったマキタのクリーナーは今でも調子がいい。

今回買った韓国製の椅子は「戦後最悪と言われる日韓関係を修復するために」「とりあえず本誌にできること。メイド・イン・コリアいかがですか」ということで、「お隣韓国の便利生活雑貨たち」の最初に見開きに紹介されていた。

この通販カタログは明らかに元左翼(=実はリッチで平和とエコ志向)を前面に出している。表紙の題字の「通販生活」の上に「巨大地震はいつ来るか、わからない。原発ゼロ今すぐ」と毎号書かれている具合。韓国の特集では椅子のほかに、「ペンダント・ルーペ」「宮廷エプロン」「焼肉プレート」「無水調理鍋」「伝統巾着」「チゲ鍋」など。

椅子は背もたれが左右に分割されているが、使って見ると腰にも背中にもいい感じ。税込み3万250円だったが、これは重宝しそう。ユニクロや無印やアマゾンやヤフーショッピングの通販を含めると、私は月に1度は通販を使っている。足元では去年『通販朝日』で買ったヒーターが足を温めている。

最近、『通販朝日』の秋冬号が送られてきた。これは朝日新聞が収益事業としてやっているもので、その当初の立ち上げには私も関わった。かつては自社の展覧会カタログやグッズをネットで売るという画期的な事業だったが、今は普通の通販として大きくなった。通販のプロを引き抜いて専門的にやっているというが、『通販生活』に比べたら圧倒的に薄いし、中身も弱い。

それでもカタログが届くとじっくり見る。「七福神 宝船全種セット」「千手観音猫仏 子」などの宗教的な飾り物が4万円前後で売られているのを見ると、「大丈夫かなあ」と思う。

昔、新聞社時代に「男おばさん」と呼ばれたことがあった。何でも細かいし、自分に関係のないことに口をはさむ。通販のカタログをじっくり見ていると自分がおばさんに思える。と書くと、女性差別か。

最近、12月13日公開のケン・ローチ監督『家族を想うこと』の試写を見た。まさに通販の商品を届けるドライバーの悲惨な話だった。ネット時代で通販は栄える一方だが、この映画を見ると呑気に「通販生活」と言えなくなってしまう。この映画については近日中に書く。

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