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2019年12月27日 (金)

久しぶりに現美へ

久しぶりに東京都現代美術館に行った。この美術館は、たぶんこれまでで最多入場者の「ポンピドー・コレクション展」(1996)と田中一光さん没後1年半後の「田中一光展」(2003)で仕事をしたので、ずいぶん通った。1つの展覧会をやると、2年位前から週に1度は行く。

そのせいか、新聞社を辞めても招待状が送られてきていたが、今年の春に3年かけたリニューアル後にオープンしてからは来なくなった。仕事を変えたり、年を取ったりすればよくあること。招待状が来ないと行かないわけではないが、何よりあまりピンと来る展覧会がなかったこともあり、まだ行っていなかった。

今回行ったのは、「ダムタイプ|アクション+リフレクション」展を担当した学芸員から「ぜひ見てください」と招待券をもらったから。実はダムタイプは私はあまり得意ではなかったが、こうなると見ざるをえない。ついでにほかの展覧会も見ようと思った。

券売窓口で、「ダムタイプ」展の招待券を見せてほかの展覧会も見たいと言うと、「2つの展覧会を見られる券が2500円でお得です」。「高い!ちなみに3つ見たら?」「3800円のお得なチケットがあります」

今の東京で1つの美術館でこれだけの金額を取るところがあるだろうか?東京国立博物館の平成館の企画展と何時間あっても見切れないコレクション展を見ても1600円だ。ちなみに、もっと大きなニューヨークのメトロポリタン美術館でも、すべてを見られる券が20ドル=約2200円だった。パリのルーヴルもポンピドゥー・センターも18ユーロ=約2000円。

これでは、「ダムタイプ」展を見に来た若者がついでにほかの展覧会を見ることはまずない。何ともったいないことだろう。実はどの企画展のチケットでも常設展は無料で見られるが、竹橋の東京国立近代美術館のように常設展チケットを別途もらえるわけではないので、普通だとわからずに見ない。実際、常設展はガラガラだった。

ともあれ、私は2500円を払って「ダムタイプ」展のほかに、「ミナ・ペルホネン/皆川明 つづく」展と「MOTアニュアル2009 Echo after Echo:仮の声、新しい影」展と常設展会場の「いまーかつて 複数のパースペクティブ」展を見た。

結論から言うと、常設展が一番おもしろかった。とりわけ入口にあった大量のオノサト・トシノブの絵画に圧倒された。無料配布の16ページの美しいパンフによれば、資生堂の福原義春氏からの寄贈という。すばらしい。今日はここまで。

 

 

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