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2019年12月23日 (月)

溜まった本をどうするか

昔は「これはタメになりそう」と思った本はすぐに買った。それらの本が後になって役だったこともあるが、大半は読まずに本棚にある。だから最近はめったに本を買わない。おもしろい展覧会を見てカタログを買いたいと思っても、とどまる。もはや家には置く場所がないから。

最近は学会誌の編集を担当しているせいか、寄贈される本も多い。さすがにそれは捨てられない。そうでなくても、ありとあらゆる郵便物が毎日毎日届く。不動産の案内、税務署からの書類、クレジットカード関係、試写の案内やDVD、プレス資料などなど。このまま放っておくと、将来はゴミ屋敷になりそうな気がする。

今は大学に勤めているので、研究室という便利な部屋がある。映画関係の本やDVDの多くはそこに置いている。実はそれも限界に来ているが、あちこちに積み重ねてどうにかなっている。問題は65歳になったら追い出されることで、そこに置いた本やDVDは捨てるか自宅に持ち帰ることになる。

私がいま使っている研究室にそれまでいた老教授は、いらない本やVHSや壊れたタイプライターやそのインクリボンに至るまで、すべてそのままにして出て行った。私が使おうとしたら旧式の使いにくい本棚にそれらが積み重ねられていた。私はその時にひどく不快に思ったので、自分が出る時はまっさらにしておくつもり。

その日は今から7年足らずで来てしまう。だから今から全般的に捨てる作業を始める必要がある。「断捨離」という言葉は嫌いだが、格好をつけている場合ではない。一番早いのは古本屋に来てもらうことだが、友人の話を聞くと、まともな古本屋にかなり貴重な本を見せても二束三文だという。

今やそれを後で買う人がいないのだから、安くなるのは当然。ちなみにアマゾンのマーケットプレイスに目の前の本棚にある「特別展 台北国立故宮博物院 神品至宝」カタログを入れてみたら、519円から3000円まで7冊売っている。これならば悪くない。「小倉遊亀展」(2002年)に至っては25,980円!

問題はこれらを梱包すること。今のところ、梱包資材を買って送るような暇はない。65歳になって暇になったらやろうと思うが、その頃にはもう買う人がいないかもしれない。誰か請け負ってくれないかな。

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