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2020年1月 8日 (水)

小さい頃嫌いだった食べ物

年を取ると出る話題に「昔、あれが嫌いだった」というのがある。食べ物の話で、小さい頃には誰でも本能的に苦手な食品があるのではないか。私が一番食べたくなかったのは、こんにゃく。あの味のない食べ物は、ほとんどプラスチックに思えた。

糸ごんにゃくはまだしも、大きな塊のこんにゃくは恐怖だった。次に嫌いだったのは大根の煮物。大根おろしはいいのだが、あの味の薄い白い大根は気持ちが悪かった。どちらも白っぽく、味がなく、等質感が共通している。

だからこの2つが主役級の役割を果たす「おでん」は鬼門だった。匂いからしてダメ。幸いにして母はなぜか自宅ではおでんは作らなかったし、家族で外でおでんを食べることもなかった。たまに親戚の家でおでんが出ると、無理に用事を作って帰ろうとした。あの匂いがすると気持ちが悪くなった。

今はどちらも大好きだ。健康にいいし、食感を楽しめる。食感というか、噛む快感は大人になってから感じるようになったかもしれない。そういえば、山形のドキュメンタリー映画祭で友人のフランス人が玉こんにゃくを食べて「何だ、これは」と吐き出したことがある。経験上、一般に外国人はこんにゃくは好きではない。

外国人に「こんにゃくは植物繊維が豊かで低カロリー」だと説明してもダメ。独特の生臭い匂いからして受け付けない。味がない、と言う。だから辛子や味噌をつければいいと言っても、好きな外国人は少ない。

今は冬になると、必ずおでん屋に行く。神楽坂にも目白にもいい店がある。大根は必ず注文する。おでんの問題は、おつゆもあるのですぐにお腹が一杯になることで、1時間もすると、酒が飲めなくなってしまう。酒を飲むには向かないが、これは別の話。

父の一番の好物は刺身だったが、これも私にはピンと来なかった。サバの味噌煮やさんまの塩焼きやタイのお吸い物などは好きだったが、生の刺身はまさに生臭かった。実家の近所に魚屋さんがあったが、そこの匂いがした。それから20年ほどたって朝日新聞社に勤め始めた時に、隣の築地市場から魚の匂いがして懐かしかった。

今は刺身は一番の好物。季節のよってはサンマやハモなども楽しむようになった。刺身はどこの飲み屋で最初に頼む。そうするとその店のレベルがわかる。肉は値段次第だが、魚は板前さん次第。

さて、今嫌いなものは何だろうか。実はない。なんでも食べる。あえて言えば、唐揚げとかハンバーグとかフライドポテトとか、ケチャップの合いそうなものか。これらは大学生が宴会ですぐ頼むので、実は困っている。

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コメント

僕は、クリームシチューが、だめでした。
小学校の給食で、変に甘くて(多分脱脂粉乳の味)、どろっとしてて、すごく嫌いでした。大人になっても、ちょっと引くみたいな感じで、あまり食べません。食べればおいしいのだけど。
サバの煮たのもだめでした。これも、たぶん学校給食で、すごくにおいのきつくなったのを食べさせられたためと思っています。いまは、大好きです。サバは、おいしいのはほんとにおいしい。でも、サバでなくても煮魚などで、すこし生臭いのは,、いまもあまり好きではありません。
まずいというものを無理に食べさせることはないと思います。

投稿: jun | 2020年1月 8日 (水) 22時56分

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