「丸正ロス」の後に
2月初めに丸正・江戸川橋店がなくなったのは、私も含む近隣住民にとって大きなショックだった。近所のクリーニング店や肉屋や居酒屋では、「丸正ロス」が広がっていた。「毎日行っていたのに」「あんないいスーパーはない」。私は跡地にどこかのスーパーが入るのかと思っていたが、その気配は全くない。
生鮮館と食品館の2つは百メートルほど離れていて共にマンションの1階だが、3週間たってもどちらもシャッターが閉じたまま。閉店の貼紙さえなくなっていた。当然ながら、ほかのスーパーに行くしかない。
まず近いのは「コモディ・イイダ」で、チェーンとしては丸正より大きそうだ。会員になろうとしたら、百円かかるのにカチン。さらに支払いは現金払いのみとは。今は特にキャッシュレス還元もあって、私はスーパーでもパスモかクレジットカードで払う。いきなり現金のみで戸惑った。スペースは丸正の2館を合わせたくらいだが、値段も少し高め。
もう1つのスーパーは、少し遠いが「マルエツ」。ここは半年ほど前にオープンして、丸正の客を奪って潰れる原因となったとは、居酒屋で聞いていた。行ってその大きさに驚いた。まず1階はすべて駐車場で車がたくさんあった。
2階に登って、生鮮食料品の種類の多さに驚く。トマトだけでも10種類は売っている。魚も新鮮だし、肉は羊まであってびっくり。ワインは神楽坂の「よしや」や「キムラヤ」に比べるとたいしたことはないが、千円強のうまそうなイタリアやスペインの赤ワインがあって好感が持てる。
支払う時に、Tカードにポイントがついてまたびっくり。もちろんパスモやクレジットカードなどすべてOK。そのうえ、レジには係の人がいるが、支払いそのものは隣の2台の機械で各自がやるので早い。普通だと要領の悪い人が支払いに時間がかかることがあるが、その心配もない。
マルエツはイオングループで、カードを作ると日曜は5%引きというので、さっそく申し込んだ。初めてスマホで申し込んでみたが、紙に書いて送るより早い。そのうえ、カードと共に500円分の買物券がついてきた。
そういうわけでマルエツのファンになった。そこに自宅から行くにはこれまで通らなかった道を使うが、よさそうな魚屋や居酒屋を見つけたのも嬉しい。あれほど大きかった「丸正ロス」はどこに行ったのだろうか。人間はそんなものである。
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