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2020年2月12日 (水)

『ナイブズ・アウト』を楽しむ

ライアン・ジョンソン監督の『ナイヴズ・アウト』を劇場で見た。実は予告編では何だか私が苦手なアガサ・クリスティ原作のオールスターもののようで気が進まなかったが、見た友人からおもしろいと聞いた。アカデミー賞の脚本賞ノミネートでもあるし。

人気の推理作家ハーラン(クリストファー・プラマー)は、85歳の誕生日の翌日に豪邸で死ぬ。警察と共に現れたのは匿名の依頼を受けた私立探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)で、家族全員を集めて真相を解明する。

長女(ジェイミー・リー・カーティス)とその夫(ドン・ジョンソン)に息子(クリス・エヴァンス)、長男の妻(トニ・コレット)と娘、次男(マイケル・シャノン)と妻と息子など、一言で言えば父親の財産で遊んできた嫌な感じの金持ちが続々と出てくる。そこに看護師マルタも呼び出されるが、死の直前までハーランのもとにいたために、事件の鍵を握る。

マルタがブランに語った話から、見ていると前半で観客は真相がわかった気になるが、途中からそう簡単ではないことがわかり、最後にどんでん返しが来る。前半にいくつもの謎を仕掛けておいて後半にそれを回収していく技はなかなかのものだった。

前半はブラン刑事の聞き取りの人数が多くて誰が誰だかわからなくなり、かつ長いので少し退屈したが、後半は畳みかけるように進む。特に弁護士が遺書を読み、あっと驚く遺産相続人が決定してからがおかしい。家族は大騒ぎになり、それぞれの本性があらわになる。すべてはブラン刑事が最初からわかっている感じなので、安心して見ていられる。

調べてみたらライアン・ジョンソン監督は『スターウォーズ/最後のジュダイ』(17)を監督しており、それ以上に奇妙なSF『LOOPER/ルーパー』を作っていた。あの複雑な作りに比べたら『ナイブズ・アウト』の謎解きは何でもないのだろう。

最近少なくなったアクションのない純粋推理娯楽映画なので、昔風のアメリカ映画を見たい人、単に気分転換を求めたい人は是非。

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