コロナ騒ぎで何が変わったか:その(6)
新コロナウィルスについては、わからないことが多すぎる。最近「そうかな」と思ったのは、欧米で流行しているコロナウィルスと中国に始まって日本を含むアジアで広がったコロナウィルスは別物ではないかという説で、朝日新聞のローマ支局が現地の研究者の見解として書いていた。
「新型コロナウイルスによる肺炎に似た症状がイタリアで昨年秋から確認されており、欧州での感染がもっと早く始まっていたとの見方がある」とのこと。
似たような分析を朝日新聞デジタル「論座」でも読んだ。日本の科学者が書いている「欧米で流行中のコロナは今までより10倍以上危険」という文章で、「新型コロナウイルスが欧州で急拡大を続けている。厳しい「戦時体制」の対策を敷いて2週間にもなるのにだ。東・東南アジアとここまで違うと、ウイルスが変異して、より凶悪なタイプに変わったのではないかという疑いが出てくる」
こちらはウィルスが変容したという説で、各国の感染者数と死亡者数の推移から分析したもののようだ。確かに欧米の蔓延はすごい。アメリカやイタリアの感染者は10万人前後で既に中国を超え、イタリアの死者は1万人を超えている。死者は中国が3000人強、韓国139人、インドネシア87人、フィリピン54人、日本49人、台湾2人となると、「違うウィルス」という気もする。
いずれにしても、私が先日ここに書いたように日本人は握手や頬キスなど日常的に他人と触れ合う習慣が少なく、セックスや不倫も回数が少なく、もともと引きこもりが多いから、というよりも科学的な感じがする。
それでも日本はこの週末は「外出自粛」となった。あくまで「要請」だが、百貨店の多くは閉まり、シネコンも閉じた。スターバックスも休みらしい。私の大学も昨日は教職員はなるべく休むようにという案内がメールで来た。それでも感染者の数は増え続けている。病院や施設などが「クラスター」となっているようだ。
先日新作映画の試写に行ったら(試写会は全く通常通りやっている)、「大学はしばらく授業がなくて暇でしょう」と言われた。最近決まったが、私の大学は4月27日から授業をやることになった。3週間遅れたら、GWはもちろん、8月半ばまで授業をやることになる。いいのか悪いのかわからない。
個人的には、今はちょうど忙しかったので助かった。2つの長い原稿が重なっているうえ、ある学会誌の編集を担当している。こちらは大量の投稿論文が来たばかりで、毎日1本を自分に課して読んでいる。これがかなり辛い。そして気が滅入ってくると自宅近くを散歩する。本当はせっかく入会したネットフリックスを見たいが、なかなか余裕がない。
いつになったら、暇になるのだろうか。大学生の時からよく思ったが、いくつになってもなかなか訪れない。
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