コロナ騒ぎで何が変わったか:その(3)
昨晩、コロナ関係で大きな発表が2つあった。1つは「専門家会議」の見解で、予想した通り「持ちこたえているが一部で感染拡大」と玉虫色でよくわからない。もう1つは映画業界にしか関係がないが、カンヌ国際映画祭からの公式発表だ。
今朝がたに映画祭から来たメールだと、予定されていた5月12日から23日の開催は無理と判断し、いくつかの可能性を探っているとのこと。その1つが6月末から7月初旬への延期という。
ついこの間までは、4月15日の会議で決まり16日の記者会見で発表するとしてきたが、マクロン大統領が2週間の「監禁」宣言をしたことで、これはもたないと思ったのだろう。私の友人はフェイスブックで「つまり、中止」と書いていた。
映画業界以外の人には、カンヌの延期や中止の知らせはたいしたことには見えないと思う。しかし世界の映画配給や興行はカンヌを中心に回っている。カンヌに出すような監督の作品は、少なくとも自国ではカンヌ直後の公開が既に決まっている。
例えば河瀨直美監督の『朝が来る』は、日本では6月5日封切りである。当然ながらカンヌのコンペに出し、できたら何か賞を取って話題になってからの凱旋公開が想定されている。もしパルムドールならば、『万引き家族』のような大ヒットだってあるかもしれない。
世界中のメジャーなアート系監督の新作はそうやって公開日まで決めているのだから、その影響は甚大である。6月末の開催だと、多くの映画は既に各国で公開された後になり、「世界初上映」でなくなる。ずいぶん間が抜けた感じになる。世界各地で「ああ、あの映画か」という感じ。
もしカンヌがなくなったらどうなるのか。当然ながら9月初旬のベネチアを目指す。そこまで待てなければ8月初旬のロカルノを選ぶ。あるいは自国で公開済みの映画は、コンペのあるベネチアやロカルノ(宿泊費も高い)で金をかけずにベネチアから1週間後のトロントでの本格的な世界販売に賭けるかもしれない。
下世話な私は、カンヌに予約したホテル代はどうなるのだろうと思う。だいたいカンヌは高いホテルを除くと最低10泊で前払い。さて払い戻しに応じるのか。そうでなくてもホテル業界は苦しいので、そのまま泣き寝入りか。さすがに飛行機は、払い戻しや1年先まで使えるバウチャー発行があるらしいが。
さて日本の「専門家会議」の発表を受けて、今日は首相や厚労省の玉虫色の声明が出されるだろう。さてそれを受けて、自治体は4月以降をどう判断するのか。少なくとも美術館・博物館は開けてもいいのではないかと思うのだが。
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