コロナ騒ぎで何が変わったか:その(4)
先週木曜の「専門家会議」の提案を受けて、文科省が小中高校再開へと舵を切る流れになってきた。先月の27日に突然休校を「要請」した時は、批判が多かった。私も特に子供は関係ないだろうと思った。その前日に文化・スポーツイベントの中止を呼びかけたことと同様、根拠のない思いつきに見えた。
ところがその後、3月半ば頃から欧米がそれを上回る在宅命令を出し始めた。食料品店と薬局以外を閉じて、ほとんど監禁に近い。イタリアを中心にヨーロッパで猛威を振るい始めたからだが、確かに昨晩の数字でイタリアの感染者が6万人、死者が6000人を超えたのは尋常ではない。死者がもはや中国の倍近くになってしまった。
そしてスペインやフランスやドイツにも広がった。私はイタリアやフランスのニュースばかり気にしていたが、いつのまにかアメリカは患者3万人、死者400人を超えてしまった。
そこで不思議なのは、韓国や日本の感染者、死者の少なさだ(韓国は検査を徹底しているので感染者は多いが)。だから世界がすべての閉鎖に向かっている時、日本は学校を再開させようとしている。パリに住む日本人の友人Wさんは以下のように書いてきた。
「日本人は皆がマスクをして、スキンシップが少なく、
私はこれに加えて、「引きこもり」の多さや、セックス回数の少なさも挙げられると思う。こういう書き方をすると当事者には申し訳ないが、日本は世界に知られた「引きこもり」の国である。欧米各国が在宅命令を出しているが、もともと日本には「引きこもり」が100万人もいる。
そしてどこかに調査にあったが、日本はセックスの頻度が世界一低い。結婚して10年もたてばセックスレスは普通である。不倫はそれなりに多いかもしれないが、私の印象ではフランスよりずっと少ない。だから他人と本物の「濃厚接触」はたぶんフランスの1/10か。
そうでなくてもWさんが書いているように、スキンシップが少ない。フランスでは初めて会うと握手し、仲良くなると頬にキスをするビズが始まる。パリの支店長になった日本人が書いていたが、毎朝始業時には5、6分がビズに使われる。私はいまだにビズを自然にできず、いつも焦るが。
そして病院の数は明らかにフランスやイタリアより多い。そんなこんなで日本はあまり感染症が広まらないのかもしれない。だがこれからはわからない。さて私の大学はどのような方針を出すのだろうか。
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