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2020年4月17日 (金)

コロナ騒ぎで何が変わったか:その(13)本をめぐって

4月も半ば過ぎなのにまだ大学の授業は始まらないから、家に籠っている。さぞ、読書が進むだろうと思われがちだが、そうでもない。私の場合は論文を書くために読む本(これは読書ではない)以外は、あいた時間に読む。

具体的に言うと、大学への通勤時間や試写室へ行く地下鉄の往復時間、早めに着いて試写開始を待つ時間、飲食店で昼食を待つ時間などに読む。1年前までは所沢校舎があって、週に2回も行っていた。電車に片道1時間も乗っているから、実は読書が捗った。私は電車ではスマホを触らないと決めているし。

今は、「オンライン授業」という降ってわいた「習い事」以外にも、さまざまな雑用が重なっていて忙しい。どんなに多忙でも電車に乗ればその時に本を読むが、大学も映画館も美術館も試写室も閉まった今となっては、ほとんど電車に乗らない。では雑用の合間に家で読むかと言えば、どうもその気にならない。

時間ができたら、まずは外に出て散歩をする。そうでなければDVDで映画を見るか(これは授業の準備でも楽しい)、音楽を聴く方がいい。かつては文学青年だったのに、今はとりわけ文学はかなり縁遠くなってしまった。

それでも散歩の合間に書店や古本屋を見ると、吸い込まれてゆく。ところが最近、古本屋が閉まっている。「朝日」にも書かれていたが、東京都から新刊を中心にした書店はいいが、古書店は閉めるように要請されたという。何とバカな。

どう考えても、古書店の方が混雑はない。「朝日」には「都の担当者は「書店は学習参考書を買う人も多く、現在の情報を入手できる場所でもある」。一方で「古書店は趣味的な要素が強い」とする。」と書かれていたが、何と浅はかな考えだろう。これは古書店の良さや重要性を全く経験しなかった人の考えだろう。

図書館が閉まっているのも困る。緊急事態宣言までは、美術館は閉まっても区立図書館はネットか電話の予約のうえで行けば貸してくれた。ところが今は門を閉じてしまった。予約した一冊を決められた時間に一人に渡すのに、何の危険があるのだろう。図書館で働く司書や職員はその重要性は理解しているはずだが、図書館は公立だから国や都の「要請」には従わざるをえない。

なぜ最近は本を読まないか言い訳を書いていたら、また人の悪口になってしまった。私は偏屈な困ったお爺さんになるのだろうか。

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コメント

飲みにも行けず、気分が晴れないので、なにかしようと思い、プチ禁酒してみました。先々週月から
木、先週月から金、今週月から水、禁酒。でも、気分晴れませんね。よく、天邪鬼といわれます。

投稿: Jun | 2020年4月17日 (金) 20時15分

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