コロナ騒ぎで何が変わったか:その(7)
今週になって、映画のプレス試写中止のメールが続々と来ている。確かに試写室は狭いうえに混む。たぶん映画館のようには換気もきちんとしていない。そのうえに、何をしているのかわからないようなヘンな人も多い。そろそろ私も行くのをやめようかと思っていた。
今回の騒動で先月の25日頃から、なんだか人間のダメな部分を見ている気がする。なぜトイレットペーパーをいくつも買おうとするのか。そして慌てて買っている人々をテレビが写すから、いよいよなくなる。そのうえ、オリンピックが延期になったとたんに小池知事が毎日派手に煽り始めた。もちろん7月の都知事選を見据えてのことだが。
「都市封鎖」「ロックダウン」と言うが、フランスでもイタリアでも地下鉄や鉄道などの公共交通は、数を減らして運行している。本当に「封鎖」されたのは武漢市やその周辺くらいではないか。フランスでもどこでもスーパーなどの食料品店と薬局は開いている。
ところが「都市封鎖」と聞いたとたんに、スーパーに押し寄せて何でも買う人が多いから、一時的に米や冷凍品やニンジンまでなくなる。それをテレビが写し、加速する。翌日にはすべて納品されるのに。あるいはデマを流す愉快犯が出る。30日(月)午後には「テレビ局からの内部情報」として1日(水)から東京は都市封鎖されるとのデマがネット上に溢れて、またスーパーで売り切れ品が出た。
テレビでも政府の対応を批判する人が多いが、見ていて嫌になる。学校を休む「要請」をすると根拠がないと言い、渡航や入国の制限をすると遅いと非難する。フェイスブックではよく外国の例を挙げてほかの国はちゃんとしていると書く人が多いが、外国のニュースサイトを読むとそうともいえない。
そもそも今回の対応には正解がない。そのうえ、今はポピュリズムで世界中におかしな政治家が多いから、人気取りの発言をする。「我々は戦争状態にある」と言ったフランスのマクロン大統領は支持率が大幅に伸びた。もちろん安倍首相も小池知事もそれを狙っている。
たぶん、最低でも半年はいろいろな活動を休まざるをえないだろう。1年かもしれない。今まで自分たちがやってきたことが本当に正しかったのか、必要だったのかを考えるいい機会かもしれない。最近の大地震も原発事故も今回の伝染病も、いわば自然からの復讐で、テロとは違う。クルーズだ、オリンピックだと騒いだ罰だ、人間を集まれなくしてしまえ、と考えた神の采配に思えてしかたがない。
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