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2020年6月12日 (金)

コロナ禍で何が変わったか:その(22)人との距離

昨日、東京都は「東京アラート」を解除し、今日から「第3段階」へ移行するという。カラオケ、ネットカフェ、マージャン店、パチンコ、ゲームセンター、遊園地がOKになり、飲食店の閉店は午後10時から12時になる。

ライブハウスやキャバレーなどは19日からというが、カラオケも居酒屋も夜中の12時までにOKならば、実質的にはほぼ昔と変わらない。ではみんなはそういう場所に行くのか。

私の印象だと、地元民に人気のある店、顧客をつかんでいる店には客がすぐ戻っている。「あそこのカツサンド食べたい」「あの店のタルトフランベ食べたい」という具合で、家族や仲のいい友人と行く。

ところがいわゆる普通の居酒屋は、覗いてみるとあまり賑わっていない。いわゆる「大人数で行く安い店」には、2、3人ごとの客しかいないようだ。それは考えればわかることで、会社で課長さんが「今日は田中君が異動して来たら、みんなで一杯やろう。中村君、人数を確認していつものとこに予約してね」はなくなった。

そもそも、仕事の一環としての宴会はやってはならないだろう。私だって4月に新しくやってきた助手の歓迎会をやりたいが、来月まではまず無理だろう。大学の同僚とでさえも「来年の採用枠の打ち合わせを兼ねて一杯」の気分ではない。ましてや、あまり知らない人を交えた宴会は避けたい。

フェイスブックなどでコロナ禍以前の宴会の大人数の写真などを見ると、「いい時代だったなあ」と思う。あるいはそのくっつきぶりが、ちょっと気持ちが悪い。つくづく、人との接触が怖くなった。

電車でも混んでいなければ、間を一席あけて座る。そうでなければ人の少ないところに立つ。スーパーでもどこでも、レジでは1mくらい開ける。親しい人以外とできるだけと触れない生活を2か月もやっていたら、人との距離感覚が変わってしまった。人間が怖い、特に唇のあたりが。

こんな生活がいつまで続くのだろうか。コロナ禍は先進国では沈下に向かっているが、中南米などはむしろ増えている。世界的にある程度落ち着かないと、一度作ってしまった新たな距離感覚はなかなか変わりそうにない。個人的には付き合いが減って自分の時間が増えたのでよかったが、どこか寂しい。

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