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2020年7月22日 (水)

マスクをしないと罰金とは

前に書いたように、私は4年前にフランスで半年過ごした際に、在パリの日本大使館からのメールによるニュースレターに登録した。今でも解約していないのは時々興味深い話が届くから。最近来たニュースで驚いたのは、この20日(月)から「閉鎖公共空間」でマスク着用が義務化されたというもの。

「本日(7月20日)月曜より、レストランや文化施設の他、店舗、行政施設等の閉鎖された公共空間(les lieux publics clos)におけるマスク着用が義務化され、違反者には外出制限期間中と同様、135ユーロの罰金が課されます」

135ユーロといえば、約15,000円。3月半ばに始まった外出制限令でも同じ金額が最低額だったから(繰り返すなどの最高額は50万円近かった)、フランス人にとっては普通なのだろうか。もともとフランス人は風邪の時も誰もマスクをしていない。

前に書いたようにフランス人はサングラスには抵抗がないが、マスクはしない点は日本と逆。イスラム教のブルカやニカブ(顔を覆う衣装)を10年ほど前にサルコジ大統領の時に禁止したくらいで、顔、特に口を覆うことへの抵抗は強いはず。

日本でのマスクの代わりにイスラム風のヴェールをつけている人を見かけるが、フランスだと違法のはず。さて今回のマスク義務令でそのあたりはどうなるのだろうかと思った。ブルカ禁止法には150ユーロの罰金があったはずだが、今フランスでマスク代わりにイスラム風の黒いヴェールをしたらどうなるのだろう。

今回のコロナ禍では、フランスでは3月半ばからマスクは薬局でもどこでも販売していなかった。必要な医療関係者に届くために政府が一般の流通を禁じていたからだが、今では中国から十分に輸入したから大丈夫なのだろうか。日本で余り過ぎたマスクはフランスに持って行けば売れるかもしれない。

さて日本では罰金もなくても、今では家を出るとみんながマスクをしている。別に「閉鎖公共空間」でなく、付近の道路を歩くにも、9割の人々がマスクをしているように見える。要するに「家を出たらマスク」がみんなの常識になってしまった。

そもそも通常でも2、3割の人がマスクを付けている。花粉症や風邪などが原因だが、私の学生のなかには必ず一年中マスクをしている者が1人はいる。だいたい女子で、聞いてみると「親に言われている」とのこと。せめて授業で発表する時には外すように言うことにしているが。

私自身は地下鉄や映画館や美術館のような「閉鎖公共空間」と人の行き来の激しい大通りだけマスクをしている。専門家の言うことをいろいろ読んだ限りこれで十分なはずだが、地元の小さな通りを歩いているとどうも睨まれている気がする。私はあえて道の反対側に移動して、嫌がられないように努力している。やはりへそ曲がりは、いくつになっても直らない。

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