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2020年9月

2020年9月30日 (水)

「再構築」展に考える

27日(日)に終わってしまったが、練馬区立美術館35周年「Re construction 再構築」展を見た。大学での面倒な雑事が終わってそのまま駆け込んだら、いい気分転換になった。「再構築」というのは、4人の現代作家がこの美術館の所蔵品にインスピレーションを受けた作品を新たに作るというもの。

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2020年9月29日 (火)

『鵞鳥湖の夜』を楽しむ

中国のディアナ・イーナン監督の『鵞鳥湖の夜』を満員の劇場で見た。一席ごとに空けるのではなく、本物の満席だった。この監督は『薄氷の殺人』(2014)がすばらしかったので期待していたが、今回も十分に楽しんだ。

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2020年9月28日 (月)

学会のオンライン発表を聞く

私の所属する映像関係の学会の全国大会が、今年はオンラインで実施された。もともと大阪の大学で5月末に行われる予定だったが、9月に延期になり、結局オンラインでの実施が決まった。

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2020年9月27日 (日)

『テネット』をどう見るか

ようやく劇場でクリストファー・ノーランの『テネット』を見た。この監督は新作が出るごとに大騒ぎになる。確かに『インセプション』(2010)や『インターステラー』(2014)は衝撃的だった。この2本に比較すると『ダンケルク』(2017)はだいぶ常識的な作品に見えたが、それでも3つの時間の重なりはおもしろかった。

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2020年9月26日 (土)

コロナ禍の夏が終わって

異常な半年だった。ちょうど半年前に卒業式があった。一人一人に卒業証書を渡すのはやめてパーティもなかったが、普通に何百人という卒業生がお洒落をして大学にやってきた。その日以降、あれほどの数の学生を大学で見たことは今に至るまでない。

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2020年9月25日 (金)

『おもかげ』の佇まい

10月23日公開の『おもかげ』を試写で見た。スペインの1981年生まれのロドリゴ・ソロゴイェン監督の作品で、去年のベネチアのオリゾンティ部門で主演女優賞を取ったというが、見ていなかった。ベネチアはレポートを新聞に書くこともあって、コンペが中心になる。

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2020年9月24日 (木)

多和田葉子にまた痺れる:『地球に散りばめられて』

多和田葉子の小説は去年読んだ『献灯使』(2014年)が痺れるほどすばらしかったので、次に何を読もうかと考えていた。どこかで彼女自身が2018年の『地球に散りばめられて』のことをエッセーに書いていて、おもしろそうだったので買った。

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2020年9月23日 (水)

『ミッドウェイ』を楽しむ

最近のアメリカ映画は日本をかなりきちんと描いている。歴史ものは特にそうで、『硫黄島からの手紙』(2006)、『終戦のエンペラー』(2013)、『沈黙-サイレンス-』(2016)など日本人に好意的でさえある。さて『ミッドウェイ』はどうかと半分怖いもの見たさで見に行った。

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2020年9月22日 (火)

ポイントマニアか

最近、世の中は何でもポイントだ。ようやくマイナンバーカードを取得したと思ったら、5000円のポイントがつくという。何だかわからないままにパスモにもらえるようにしたら、その手間が一苦労だった。

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2020年9月21日 (月)

『ムーラン』の謎について

何度も書くように、私はもともとアニメを見ていなかった。小さい頃にディズニーのアニメを見た記憶もない。だから今年の初めにディズニー製作の実写版『ムーラン』の予告編を映画館で見た時に「気持ちが悪いなあ」としか思わなかった。アニメ版も見ていなかったので。

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2020年9月20日 (日)

『わが敵「習近平」』についてもう一度

「芥川賞作家」は、ある意味で日本では「オリンピック金メダル」や「アカデミー賞監督」などと同様に、一生ポジティブについて回る呼称かもしれない。そんなことを考えたのは、楊逸著『わが敵「習近平」』のオビに「芥川賞作家が覚悟の告発!」と書かれていたから。

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2020年9月19日 (土)

アニメ『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』に考える

これはアニメなのだろうか、そもそも映画なのだろうか。確かに自分は映画館にいるのだが。まるで白黒の動く絵、あるいは揺れ動く自分の心そのものが写っているようにも見える。カナダの『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』を劇場で見ながら、そんなことを考えた。

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2020年9月18日 (金)

「MANGA都市TOKYO」展に考える

国立新美術館で11月3日まで開催の「MANGA都市TOKYO」展を見た。正確に言うと六本木に行ったついでに「のぞいた」に近い。副題の「ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」でわかる通り、私には「お呼びでない」内容だから。そのうえこれまた「日本博」マークがついているので、例の幻のオリンピック関連企画だろう。

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2020年9月17日 (木)

『わたしは金正男を殺していない』に震撼する

10月10日公開のドキュメンタリー映画『わたしは金正男を殺していない』を試写で見た。邦題からしてセンセーショナルを狙った感じがしたが(原題はAssasins=「犯罪者たち」でシンプル)、監督のライアン・ホワイトは『おしえて!ドクター・ルース』が抜群に面白かったので見たいと思った。

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2020年9月16日 (水)

「見たいものしか見ない」日本人

昨日の「朝日」朝刊オピニオン面で菅総裁誕生を受けて「続く「安部政治」」という特集があり、3人のインタビューが載っていた。そのなかで社会学者の宮台真司氏の発言が気になった。後で「朝日」のネットを見ると「「見たいものだけ見る」政治支えた国民意識」と題したより長い発言が載っていた。

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2020年9月15日 (火)

『パヴァロッティ』に吸い込まれる

ドキュメンタリー映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』を劇場で見た。たぶんロン・ハワード監督でなかったら、見に行かなかったと思う。見ていて、パヴァロッティの歌声にまさに吸い込まれるような気分を味わった。

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2020年9月14日 (月)

『わが敵「習近平」』に戸惑う

(また手違いで昨日2時間ほど出たが、手直しした)楊逸(ヤン・イー)著『わが敵「習近平」』を読んだ。この中国人作家(今は日本に帰化)は、外国生まれで初めて芥川賞を取ったので有名になった。私は受賞作の『時が滲む朝』を読んで面白かったので、その後数冊読んだ記憶がある。

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2020年9月13日 (日)

『スパイの妻』に驚く

今朝起きたら、黒沢清監督『スパイの妻』がベネチア国際映画祭のコンペで銀獅子(監督)賞を受賞していて驚いた。先月試写で見たが、「傑作だがどこか謎のような映画なので、受賞は無理だろう」と友人に話した記憶がある。それにしてもベネチアには長年通っているのに、行かない年に限って日本映画が受賞とは。

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2020年9月12日 (土)

「画家が見たこども展」に考える

三菱一号館美術館で9月22日まで開催の「画家が見たこども展」を見た。もともとは2月から6月までの開催だったが、2月末にコロナ禍で閉じて6月に再開した。今年はこんな展覧会が多い。こんなに展覧会の会期が変わったり、キャンセルになったのはもちろん初めての経験。

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2020年9月11日 (金)

『ようこそ映画音響の世界へ』を見る

ミッジ・コスティン監督のドキュメンタリー『ようこそ映画音響の世界へ』を劇場で見た。一応大学で映画を教えているので、こういう内容は気になる。もちろん私が教えているのは歴史や理論で制作や実技ではないが、学ぶ学生には映画の音響を仕事にしたい者もいる。

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2020年9月10日 (木)

短パン、Tシャツ、サンダルの夏

地球温暖化の影響なのか、単に年を取ったからなのかわからないが、夏の暑さが年々耐え難くなってゆく。今年はコロナ禍で家に籠ることが多かったこともあり、特に服装がラフになった。たぶん人前に短パンとサンダルで平気で出るようになったのは今年が初めてだと思う。

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2020年9月 9日 (水)

『糸』のうまさに唸る

瀬々敬久監督の『糸』を劇場で見た。ピンク映画出身のこの監督は『ヘブンズ ストーリー』のような超アート系も作れば、『64』のようなメジャー作品も作る。今回は最も大衆的な作りらしい。何といっても『糸』を始めとして中島みゆきの歌で綴る平成の30年だから。

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2020年9月 8日 (火)

『日本の映画産業を殺すクールジャパンマネー』を読んで

ヒロ・マスダ著の新書『日本の映画産業を殺すクールジャパンマネー』を読んだ。厳密に言うと、「読んだ」というより「流し読み」した。本来ならば私に関心があるテーマだが、とにかく話が細かすぎて読みづらい。そのうえ新書なのに400ページを超す(同じ頃に出た私の『美術展の不都合な真実』のほぼ2倍!)。

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2020年9月 7日 (月)

『建築と時間と妹島和世』を楽しむ

10月3日公開のドキュメンタリー『建築と時間と妹島和世』を試写で見た。監督は個性的な写真で知られるホンマタカシだったが、この異色の組み合わせがうまく行った感じ。

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2020年9月 6日 (日)

昭和館に初めて行く

私の自宅から一番近い美術館・博物館は竹橋の東京国立近代美術館だと思っていたが、もっと近いところがあった。九段下の昭和館である。フェイスブックで「占領から独立までの軌跡 1945-1952」を見たという投稿を見て興味を持った。今日6日までの開催なので行ってみた。

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2020年9月 5日 (土)

『歓待』のおかしさ

前に書いたように、コロナ禍で始まった「ミニシアター・エイド基金」に1万円寄付をした。その特典として200本を超す「サンクスシアター」から8本を見ることができる。前に濱口竜介監督の『Passion』(2008)を見たが、今度は深田晃司監督の『歓待1.1』(2010)を見た。

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2020年9月 4日 (金)

「むまそう」に惹かれて「おいしい浮世絵展」を見た

数日前の「朝日」の夕刊で、開催中の浮世絵展を2本紹介していた。そのうちの1本が森アーツセンターギャラリーの「おいしい浮世絵展」。そこで月岡芳年の《風俗三十二相 むまそう 嘉永年間女郎の風俗》が写真付きで紹介されていた。「むまそう」とは「うまそう」のことらしい。確かに「むまそう」と口に出すと「うまそう」とあまり変わらない。

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2020年9月 3日 (木)

『ソワレ』の「ありえなさ」について考える

外山文治監督の『ソワレ』を劇場で見た。「読売」で恩田泰子記者が絶賛していたから。「日経」の(近)による4つ星評価も気になった。小泉今日子の初プロデュース作品というのも惹かれた。

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2020年9月 2日 (水)

「個人情報文書」の処理をめぐって

コロナ禍でこもるこの夏は自宅内の整理と考えて、ダニ退治や時計の修理などに打ち込んでいる。ダニ退治は2度目の薬品投入を「水タイプ」でやってみた。スウォッチの時計は、残りの5個を再度池袋東武の公式ストアに持ち込んで、3個の復元ができた。これで5個が蘇った。

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2020年9月 1日 (火)

『グッバイ、リチャード!』に考える

『グッバイ・リチャード!』の予告編を見て、余命半年と宣言された大学教授の話と知り、ぜひ見たいと思った。しかもそれを演じるのがジョニー・デップだから。数年前からか、私もだんだん健康の心配をするようになった。同世代で急に亡くなった知り合いも複数出てきた。

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