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2020年10月

2020年10月23日 (金)

『林彪事件と習近平』を読む

12月に開催する学生企画の映画祭「中国を知る」のために、古谷浩一著『林彪事件と習近平』を読んだ。まずは自分が勉強して学生に促すやり方というよりは、私の場合は大学に移ってからはいつも「学びながら教える」自転車操業だ。

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2020年10月22日 (木)

『82年生まれ、キム・ジヨン』映画版に泣く

韓国のチェ・ナムジュの小説『82年生まれ、キム・ジヨン』はここに書いたようにかなりおもしろかった。さて映画版はどうしようかと思っていたが、アジア映画通の友人、石坂健治さんとのメールのやり取りの中で評価していたので、見ることにした。女性監督の初長編というのも気になった。

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2020年10月21日 (水)

中国人留学生が増えた

私の大学では5、6年前から中国人留学生が増えた。学部は倍率がある程度高いので、中国人は留学生枠しか狙わないが、大学院となると倍率も高くないので普通にどんどん受けてくる。

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2020年10月20日 (火)

ほうじ茶から

今朝、久しぶりにほうじ茶を飲んだ。すると、昨年の6月に亡くなった吉武美知子さんの笑顔が忽然と浮かんできた。1990年代、私はパリに行くたびにフランス映画の買い付けをしていた吉武さんに会った。いつも小さなお土産を持って行ったが、ある時はそれがほうじ茶だった。

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2020年10月19日 (月)

『スパイの妻』をもう一度見る

ベネチア国際映画祭で銀獅子(監督)賞に輝いた黒沢清監督の『スパイの妻』は既に試写で見ていたが、蓮實重彦さんが「朝日」で「傑作である」などと書くと、また見たくなった。それに気になる点があった。

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2020年10月18日 (日)

フランスでは夜間外出禁止令が

昨晩の夜中の12時から、フランスのパリほかマルセイユなど8つの大都市圏では夜9時から朝6時までの夜間外出禁止令が出た。仏語ではCouvre-feuと言うが、直訳すると「火を覆う」、つまり消灯を意味する。電灯に黒い布を被せた感じが出ているが、これはいわゆる「灯火管制」でまさに戦時中を思わせる。

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2020年10月17日 (土)

『れいわ一揆』についてもう一度

まだドキュメンタリー映画『れいわ一揆』のことが頭に残っているので、少し書き足したい。原一男監督はいつもとんでもない人物を取り上げる。『ゆきゆきて、神軍』(87)の奥崎謙三がそうだし、『全身小説家』(94)の井上光晴は小説家が知られざる面を見せた。

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2020年10月16日 (金)

驚異の式場隆三郎展

練馬区立美術館で12月16日まで開催の「式場隆三郎 [腦室反射鏡]」展を見た。実は式場隆三郎の名前は聞いたことがなかった。まるで横尾忠則が作った状況劇場のポスターのようにおどろおどろしいチラシを見て、知られざるシュルレアリスム画家かと思ったくらい。

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2020年10月15日 (木)

『れいわ一揆』を見た

4時間8分の原一男監督『れいわ一揆』を劇場で見た。実は私はこれは山本太郎のPR映画のようなものだと思っていた。この監督のドキュメンタリーは、『ゆきゆきて、神軍』(1987)に衝撃を受けて以来映画館にかかれば見に行き、いつもおもしろかった。

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2020年10月14日 (水)

初秋の快感

先日、クリーニング屋さんに行って半袖シャツを出した時に、思わず「今が一番いい季節ですかねえ」と口走った。この時期にそんなことを考えたことはこれまでないが、自然とこの言葉がポロリと出た。われながらお年寄りのようだと思った。

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2020年10月13日 (火)

『生きちゃった』に息を呑む

石井裕也監督の『生きちゃった』を劇場で見た。この監督は『舟を編む』のような普通の人々の話でも、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』のような底辺を生きる若者の話でも、繊細な感情を伝えるドラマに仕上げる力があった。ところが今回はある意味で「殴り書き」に近いと思った。

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2020年10月12日 (月)

『朝日新聞の慰安婦報道と裁判』を読む

北野隆一著『朝日新聞の慰安婦報道と裁判』をようやく読んだ。版元は朝日新聞出版だし、書いているのは朝日新聞編集委員で、中身は朝日新聞のこと。いわば「朝日」の公式本のような体裁に見えて普通は読む気がしないが、自分の中でどこか読みたい気分があった。

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2020年10月11日 (日)

『フェアウェル』のウェルメイドに考える

中国系アメリカ人のルル・ワン監督『フェアウェル』を劇場で見た。「朝日」の映画評でアン・リー監督『ウェディング・バンケット』に比べながら絶賛していたから。「読売」や「日経」でも大きな扱いでほめていた。実際に見たら、それはいくら何でもあのアン・リーに悪いだろう、というレベル。

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2020年10月10日 (土)

コロナ禍の行方

前に書いたように、私は4年前にパリで半年過ごした時に、パリの日本大使館からの在仏法人向けのメールが来るように設定した。帰国してからは毎月の邦人被害事件記録を読むのが実は楽しみだったが、最近はコロナ禍のフランスの状況が克明に送られてくる。9月以降、再び悪化しているのがわかる。

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2020年10月 9日 (金)

『河内山宗俊』の4K復元版に震える

山中貞雄の傑作『河内山宗俊』の4Kデジタル復元版を試写で見た。月末の東京国際映画祭で上映後、劇場公開される予定だ。これまでのDVDは状態があまりよくなく、特に音が悪い箇所があって台詞が聞き取れないことがあった。

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2020年10月 8日 (木)

『国家の怠慢』を読む

高橋洋一氏と原英史氏の対談を新書にした『国家の怠慢』を読んだ。私の『美術展の不都合な真実』と同じ新潮新書で3カ月後に出たが、これはすぐに3刷となった。どんな本かとアマゾンで高橋氏の序文を読んだら抜群におもしろかった。

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2020年10月 7日 (水)

ユーチューブで見る『兄とその妹』

秋学期になっても、半分以上はオンラインでの授業を続けている。映画を専攻する学生はアマゾン・プライムの会員になり、こちらはその中から映画を指定しておき、見たことを前提に授業をする。戦前の映画だとユーチューブで実に多くの作品を見ることができる。

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2020年10月 6日 (火)

新しくなった千葉市美で見る宮島達男

千葉市美術館が改装されたと聞いて行きたいと思っていたが、宮島達男展が始まったので行ってみた。この美術館は古い銀行を一部残した建物で、かつては6階までは千葉市の中央区役所で7、8階が美術館だったと思う。それが全館美術館に改装されて常設展示室もできたというので、興味があった。

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2020年10月 5日 (月)

『ミッドナインティーズ』の少年たち

俳優、ジョナ・ヒルの初監督作『mid 90s ミッドナインティーズ』を劇場で見た。俳優が監督に乗り出す作品は面白いし場合が多いし、90年代の少年時代を描くという設定に興味を持った。

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2020年10月 4日 (日)

加藤幹郎さんと波多野哲朗さんが亡くなった

9月26日に加藤幹郎さんが亡くなったと思ったら、波多野哲朗さんも一昨日亡くなられた。一般にはそれほど知られていないと思うが、映画史研究において重要な役割を果たした方々だった。加藤さんはあまり面識がなかったが。

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2020年10月 3日 (土)

『ある画家の数奇な運命』についてもう一度

昨日から公開のドイツ映画『ある画家の数奇な運命』について、美術好きとして少し書き足したい。この映画はドイツを代表する現代画家のゲルハルト・リヒターの前半生をたどった映画だが、邦題にも原題にも彼の名前はない。その訳はプレス資料に書かれていた。

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2020年10月 2日 (金)

『武漢日記』を読む

中国の女性作家、方方(ファン・ファン)の『武漢日記』を読んだ。副題に「封鎖下60日間の魂の記録」とある通り、今年の1月23日に封鎖された武漢が解放されるまでの60日間の自宅蟄居生活の日々を綴ったものである。

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2020年10月 1日 (木)

東南アジアの実験映画を見る

今や東南アジアにはタイのアピチャートポン・ウィーラセータクンやアノーチャ・スウィーチャーゴーンポン、フィリピンのラヴ・ディアスやブリランテ・メンドーサなどの前衛的な監督が大勢いるのだから、いわゆる「実験映画」もあるに違いないと思っていた。そこで今回、イメージ・フォーラム・フェスティバルで「東南アジアエクスペリメンタル傑作選」があったので、行ってみた。

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