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2020年11月 1日 (日)

菅首相は「特高顔」

先日、たまたま毎日の夕刊を見ていたら、作家の辺見庸氏が夕刊2面に「首相の「特高顔」が怖い」という見出しの一頁インタビューで語っていた。「菅さんっていうのはやっぱり公安顔、特高顔なんだよね。昔の映画に出てくる特高はああいう顔ですよ」

私も菅首相の妙なイメージが気になっていた。あの無表情はロシアの秘密警察KGB出身のプーチン大統領に近いと思ったが、そんな情報機関(インテリジェンス)よりも「特高顔」とはまさにその通り。「で、執念深い。今まで(の首相が)踏み越えなかったところを踏み越える気がする。総合的な品格に裏付けされたインテリジェンスを持っていない人間の怖さだね」

「安倍の方が育ちがいい分、楽だった。でも菅さんはもっとリアルで違うよ。今まで為政者を見てきてね、こいつは怖えなと思ったのは彼が初めてだね」。この人に睨まれたら本当に刑務所まで行きそうだ。

検索したら落語家の立川談志楼さんはツイッターでこの紙面について「特高警察とは巧い。 いきなり踏み込み、権力を傘に着た冷酷な目で一切説明せずしょっ引き、部下に拷問を命じる。確かに菅さんはそんな顔であり、そういう雰囲気を醸し出している」と書いていた。

菅首相は友人をひいきした「モリカケ」や「桜を見る会」のような馬鹿なことはしない。それは世間知らずのボンボンがやること。そのうえ、自分に思想やアイデアがないことも自覚している。ひたすら耐えてのし上がってきた人だ。何人ものブレインを近くに置いて、その中から国民に受けそうなネタを選び、実行する。携帯料金の減額やデジタル庁がそうだろう。絶対に諦めないし、折れない。

特高警察は映画でしか見ていないが、公安警察の人は会ったことがある。最初の職場で東ドイツの映画関係者を招聘した時のことだ。職場にやってきて「では古賀さんはドイツ語がおできになるんですね」「いえ、フランス語はできますが」「すごい、留学でもなさった?それはいつですか」「1984-85年です」「ミッテラン政権の時ですね」

すべてをメモしていく感じが怖かった。彼は私が何でも話すと思ったのか、その後もアポなしでやってきて、よもやま話をして帰っていった。私は上司に呼ばれて「勝手に公安に情報を出しちゃいかんよ」と怒られた。

菅首相に戻ると、この人は華はないが有言実行で意外に長続きするかもしれない。まともな取り巻きがいたらいいのだが。プーチンのほかにもう1人無表情の「スパイ顔」がいた。中国の習近平。毛沢東と同じ「共産党主席」に就くのを狙っている。こういう「権力を傘に着た冷酷な目で一切説明せずしょっ引き、部下に拷問を命じる」人たちは、みんな長続きしている。

 

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