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2020年12月

2020年12月31日 (木)

年末の映画ベストテン

今年はほぼ2ヵ月映画館が閉じたし、外国の映画祭にも行けなかった。試写もオンラインが増えたが、私は特に頼まれた時以外はオンラインは見ずに、公開後に評判を聞いて劇場に行くことにした。結果として今年スクリーンで見た映画の本数は200本を切った。

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2020年12月30日 (水)

『私の鶯』はロシア語のオペラ映画だった

国立映画アーカイブの山口淑子特集で『私の鶯』(1944)を見た。岩崎昶製作・島津保次郎監督というだけで前から気になる映画だった。ユーチューブにはかなり画像の悪いものがアップされているが、見ていない。国立映画アーカイブのプリントはかなり状態がよく、見に行ってよかった。

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2020年12月29日 (火)

私は何になりたかったのか

先日、映画館で予告編を見ていてふと「自分は何になりたかったのか」と考えた。どの映画の予告だったかわからないが、それを考え出すとどうも止まらない。家に帰っても考えているが、年末でもあるので少し掘り下げてみた。

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2020年12月28日 (月)

『ハッピー・オールド・イヤー』を楽しむ

タイ映画『ハッピー・オールド・イヤー』を劇場で見た。監督は違うが『バッド・ジーニアス』で天才少女リンを演じたチュティモン・ジャンジャルーンスックジンが主演と聞いて見たくなった。調べてみると、監督のナワポン・タムランラタナリットはこれまでの6本の長編がすべて日本の映画祭で上映済みという。

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2020年12月27日 (日)

仕事ばかりの正月休み

みんなが考えている通り、大学の教員は休みが多い。今年の私の場合、正月休みは25日(金)に博士論文の審査会を終えて26日(土)から休みで、次に大学に出るのは1月12日(火)。数えたら17日も連休となる。

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2020年12月26日 (土)

映画『自由学校』の寝る佐分利信

最近、ふと疲れて昼間に横になることがある。あちこち動き回って自宅に帰った瞬間に、急にふらふらとして15分ほど横になる。大学だと昼食後や授業の後に、椅子を2つ使って軽く寝る。そんな自分を見るようだったのが、渋谷実監督『自由学校』の佐分利信だった。

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2020年12月25日 (金)

反乱の後に生まれて

先日、「朝日」の「ひと」欄に代島治彦さんが来春公開の『きみが死んだあとで』の監督として取り上げられていた。代島さんと言えば、映画『パイナップル・ツアーズ』を製作したり、東中野の映画館を経営したりするアート系映画業界の人だと思っていたが、最近は『三里塚に生きる』や『三里塚のイカロス』の監督をしている。

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2020年12月24日 (木)

『わが生涯のかゞやける日』を楽しむ

国立映画アーカイブに行く用事があったので、ついでに吉村公三郎監督の『わが生涯のかゞやける日』(1948年)を見た。同じ監督の前年の『安城家の舞踏会』は授業でもよく取り上げるので、ほぼ暗記している。こちらはずっと昔に見たきりだったが、戦後すぐの山口淑子を見たいと思った。

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2020年12月23日 (水)

ビュッフェ回顧展に考える

渋谷の映画館で学生企画の映画祭「中国を知る」に通う合間にBunkamuraザ・ミュージアムで「ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代」を見た。このフランスの画家については、長年複雑な思いがあった。

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2020年12月22日 (火)

『この世界に残されて』の喪失感

学生の頃から東欧に興味があった。チェコ、ポーランド、ハンガリーなどの映画は好きだったし、ポーランドのカントールの芝居にはのめり込んだ。ハンガリー映画『この世界に残されて』は予告編でその寂しい感じが気になっていた。

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2020年12月21日 (月)

石岡瑛子展に考える

東京都現代美術館で2月14日まで開催の「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展を見た。実は見るのを躊躇していたが、映画の衣装の仕事も何本かある人なので、見ておこうと思った。

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2020年12月20日 (日)

学生映画祭も10年目:その(4)中国、台湾、香港

一般に映画祭は、その準備は長く大変だが、始まってしまうとあっという間に終わる。とりわけ1週間はすぐだ。それでも毎日1度は劇場に足を運んでいると、終わるとちょっと寂しい。

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2020年12月19日 (土)

『見るレッスン』の蓮實節を楽しむ:その(1)

この12月末刊行の蓮實重彦さんの新書『見るレッスン 映画史特別講座』を読んだ。一足先に入手したのは、この本の聞き手の石飛徳樹・朝日新聞記者から送ってもらったから。まず、この組み合わせに笑った。

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2020年12月18日 (金)

映画館の暗闇で転ぶ

年を取ると、転ぶのが危ないとはよく聞く話である。私の母も玄関で転んで骨折してから入院が始まって、リハビリ施設、再度入院となって亡くなった。そんなに年でなくても、50歳を過ぎるとちょっと転ぶだけで骨折をするという。

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2020年12月17日 (木)

学生映画祭も10年目:その(3)『ラストエンペラー』と『天安門、恋人たち』

学生にはいつも映画はスクリーンで見ないとダメだと言っているが、自分自身も最近は配信で見ることが増えた。とくにコロナ禍で授業で学生が集まって見ることもできない。そんな時に映画祭で大きなスクリーンで立て続けに見ると、やはり違うなと思う。

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2020年12月16日 (水)

『ハングルへの旅』を読みながら:その(2)

『ハングルへの旅』の最初のあたりで茨木のり子さんは書く。「「韓国語を習っています」とひとたび口にすると、ひとびとの間にたちどころに現れる反応は、判で押したように決まっている。/「また、どうしたわけで?」

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2020年12月15日 (火)

学生映画祭も10年目:その(2)

学生の映画祭は10年目だが、私自身が最初に手掛けた映画祭は1992年の「レンフィルム祭」。それから仕事で15年くらいやった。だから映画祭運営のコツのようなものは体に染みついている。毎回違う映画を見せる映画祭だと上映トラブルがたまに起こる。ポイントは観客に状況を知らせることだが、何度やってもそううまくはいかない。

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2020年12月14日 (月)

ゴミ捨てに時間がかかる話

「リサイクル」は本当に役立つのか、実はよくわからない。プラスチックごみは中国が輸入を止めたとか、燃やすだけだとか諸説あるけれど、とりあえずリサイクルマークがあれば区別する。プラスチック、ペットボトルのふた、新聞、雑誌、段ボール、牛乳パックなど。燃えるゴミと金属などの不燃ごみは別。

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2020年12月13日 (日)

学生映画祭も10年目:その(1)

昨日、学生企画の映画祭「中国を知る」が始まった。実は今年で10年目になる。最初は自分がやらずに学生に自由にやらせて見守るのが新鮮だったが、だんだん慣れてきた。むしろ毎回同じことを教えるのが辛くなってきたが、最近は先輩から後輩への引継ぎがしっかりしているので助かっている。

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2020年12月12日 (土)

角川武蔵野ミュージアムに失望する

埼玉県の東所沢駅にできたばかりの角川武蔵野ミュージアムに行った。いまだにミュージアム(日本語だと美術館と博物館に分かれる)というものに関心がある。いわゆる美術展ではなく、千葉の国立歴史民俗博物館で見た「性差(ジェンダー)の日本史」のような展覧会の枠を超えたような展示が大好きだ。

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2020年12月11日 (金)

『ハングルへの旅』を読みながら

高橋源一郎さんの『たのしい科学』に引用されていた茨木のり子さんの『ハングルへの旅』を読んだ。1986年に単行本として出て89年に文庫になり、私が買ったのが今年出た13刷だからいわゆるロングセラーだろう。読んでみると、読み継がれている理由がわかる。

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2020年12月10日 (木)

『ミセス・ノイズィ』を楽しむ

天野千尋監督の『ミセス・ノイズィ』を劇場で見た。1982年生まれの女性監督と聞いて、見たいと思った。最初はあまり乗らなかったが、6カ月前に戻ったあたりからトーンが変わり、見終わるとたっぷり楽しんだ気分になった。

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2020年12月 9日 (水)

飛んだ封筒の話

もともと私は注意散漫でいつの別のことを考えながら行動しているから、よくモノをなくす。置き忘れたり、道で落としたり。マフラーや手袋やハンカチやポケットチーフはいくつも無くしたし、買ったはずのDVDが出てこなくて2つ買ったことも何度かある(後から出てくる)。

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2020年12月 8日 (火)

とうとう『鬼滅の刃』を見る

とうとう劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』を映画館で見た。もちろん漫画もアニメも見ていない。見ようと思ったのは、マスコミから連絡があったから。ひと月ほどに朝日新聞デジタル「論座」から大ヒットについて分析する原稿の依頼があった時は、即座に断った。ところが1週間ほど前、コメントの依頼が別のマスコミから来た。

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2020年12月 7日 (月)

オンライン授業を学生はどう考えているか

昨日の「毎日」の朝刊で、3面1ページを使って大学のオンライン授業をめぐる動きを論じていた。これでまず驚いたのは、韓国では国会前で学生がデモをするほど学費返還運動が盛り上がっていることだった。2万人のアンケートでほぼ100%が学費返還を望んでいるとのこと。

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2020年12月 6日 (日)

「舟越桂」展を見て

渋谷区立松濤美術館で始まったばかりの「舟越桂 私の中にある泉」展を見た。正確に言うと、私としては珍しくオープニングの内覧会に出かけた。私には通常この美術館からは招待状は来ないので、既知の舟越さんが手配されたに違いない。ならば行かねばと思った。

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2020年12月 5日 (土)

『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』に考える

カポーティのドキュメンタリーの『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』を劇場で見た。カポーティといえば、フィリップ・シーモア・ホフマンが演じた劇映画『カポーティ』もあったが見ていない。それほど神話化されるこの小説家について、ドキュメンタリーを見たら少しはわかるかと思って見た。

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2020年12月 4日 (金)

急に寒くなると

一昨日から急に寒くなった。毎年、もう60年近く繰り返しているはずなのに、「おお寒い、寒い」と声を挙げる。今年は10月から11月まで、比較的長く秋が続いた気がする。8月から9月が夏で、その前は6月から7月までよく雨が降っていたのではないか。

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2020年12月 3日 (木)

『バクラウ』を楽しむ

ブラジル映画『バクラウ 地図から消えた村』を見た。全体の印象としては、インドネシア映画『マルリナの明日』に近いか。つまり土俗的な雰囲気の中で、虐げられた人々が復讐を果たす構造で、それがどこか西部劇のようなスタイルを踏んでいるから。

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2020年12月 2日 (水)

東京国際映画祭のまとめのまとめ

東京国際映画祭は11月9日に終わったが、昨日の「朝日」朝刊にそのレポートが載ったので驚いた。ひと月近くたっており、もはや月刊誌の域である。ちなみに「読売」は11月14日、「日経」は11月12日と13日と終了後数日で書いている。

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2020年12月 1日 (火)

高橋源一郎著『たのしい知識』についてもう一度

「たのしい知識」という題名は、どこから来るのか。映画好きならばジャン=リュック・ゴダールの『たのしい知識』(1969)Le gai savoirを思い浮かべるかもしれない。哲学に詳しければ、ニーチェの『悦ばしき知識』(翻訳によっては『愉しい学問』や『華やぐ智慧』など)に行くだろう。

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