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2020年12月14日 (月)

ゴミ捨てに時間がかかる話

「リサイクル」は本当に役立つのか、実はよくわからない。プラスチックごみは中国が輸入を止めたとか、燃やすだけだとか諸説あるけれど、とりあえずリサイクルマークがあれば区別する。プラスチック、ペットボトルのふた、新聞、雑誌、段ボール、牛乳パックなど。燃えるゴミと金属などの不燃ごみは別。

めんどうなのが、封筒の宛名の部分についたプラスチック。私は最近はそこをハサミで切って紙ごみでだすことにした。透明な薄い紙を使った封筒もだんだん増えてこれはそのまま出せる。

さらに手がかかるのが紙に付いたホッチキス。自分もよく使うが、あらゆるところに付いてくる。ネットで見ると、取った方がいいらしいのでホッチキスの頭の部分を使って取るが、これがかなり手間だ。私が頼むクリーニングには必ず番号を書いた紙がホチキス2つで止まっていて、数カ月前から毎朝シャツを着る時に取るようになった。

スーパーのプラスチック容器などに付いている値札などの紙はかならずしも取る必要はないようだが、できるだけ取ってプラごみに出す。簡単に取れるものとそうでないものがある。でも紙を除くだけで何かいいことをしている気分になってくる。

そのうえ、個人情報も最近は妙に気になりだした。DMや試写状の葉書など、ラベルに名前が付いたものはできるだけ剥がすが、これは時に難しい。葉書に直接打ってあるものは、燃えるゴミにする。以前は別に有名人でないし、名前と住所がわかったところで関係ないと思ったが、だんだんそうもいかない感じ。だからゴミ捨てにずいぶん時間がかかる。

60年近く生きてきて、30年くらいは全くゴミの分別はなかった。だんだんうるさくなって、この10年で実に細かくなった。エコとか言い始めたのは21世紀になってからだし、CSR(企業の社会的責任)とかSDGs(持続可能な開発目標)などはさらに最近のこと。

個人情報も90年代くらいから、つまりコンピューターとインターネットが普及してから言い始めた。それまでは映画監督事典に監督の自宅住所や電話番号が載っていたのだから。紳士録やマスコミ電話帳にも個人の電話番号が載っていた。個人情報保護法は2005年から。

そんなこんなで急にごみ捨てに時間をかけるようになったが、たぶんあまり効果はない。地球の破壊は原発とか核兵器とかそれとは別次元で進んでいるし、個人情報もIT大手には既に蓄積されている。なんとなくそれらをカムフラージュするような形で、我々はゴミ捨てに時間をかけるようになった。

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