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2021年7月23日 (金)

『ゴジラVSコング』で見えるもの

ようやく『ゴジラVSコング』を見た。まるで日米対決みたいな組み合わせで、単純に見たいと思った。調べたら、既に1962年に『キングコング対ゴジラ』は日本の主導で作られていたけれど。今回はもちろんアメリカ中心で監督はアダム・ウィンガード。ゴジラは東宝専属の俳優を貸し出す感じ。

一番の見どころは、香港の立ち並ぶ高層ビルをバックにゴジラとキングコングが戦う場面。まるでプロレスのように取っ組み合いで戦い(ヘッドロックまである)、ビルを壊しまくる。いわゆる「逃げ惑う人々」はあまり出てこない。

なぜ香港なのかはわからない。製作のレジェンダリー・ピクチャーズが中国資本に買収されたからというのが最大の理由だろうが、海に面して高層ビルがひしめく光景はこの映画にふさわしかった。あれほど壊されたのに地元からの視線はゼロで香港の俳優は一人も出てこないのは、香港の人々は不快かもしれない。中国が香港を潰している図にも見える。

そもそも、なぜゴジラとキングコングは戦わねばならないのか。これは「昔からライバルだから」としか説明されない。キングコングは髑髏島に住んでいるが、ゴジラがフロリダのエイペックス社を襲ったために、それに対抗するために連れ出される。ゴジラとコングはそこで戦い、さらに香港まで行って戦う。

もともとコングは大きな猿なので人間に近い表情をしているし、彼と手話で会話ができる少女まで出てくるので親しみやすい存在に見える。ゴジラの顔つきはかなりバケモノに近く、あまり感情を感じない。香港でゴジラはコングをいったん倒すが、エイペックス社が作ったメカゴジラに襲われる。コングはそこでゴジラを助ける。実にいい奴なのだ。

エイペックス社の科学者で芹沢猪四郎の息子・芹沢蓮として小栗旬が出ているが、どうしても精彩を欠く。アメリカ映画に出てくる外国人は一般にそうとはいえ、もう少しどうにかならなかったのか。

人物関係はおおむねどうでもいいが、一番おもしろいのは口のきけない少女ジア。彼女の両親の死後育てているアイリーン博士(レベッカ・ホーン)と手話で話すが、コングとも手話で会話をしていることがわかった時は嬉しくなる。

そんなこんなで、一見の価値はある。

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