還暦になって:その(9)今さらコロナを恐れる
今さらながら、新型コロナ感染症が怖い。60歳の私がかかっても、今の病院の状況だとまず病院もホテルも入れてくれずに「自宅療養」と言われそうだ。自宅でそのまま死ぬ人が都内で毎日出ているのだから、これは本当に怖い。
西村秀一氏の言う「正しく恐れる」にはどうしたらいいのか。私が大学以外に行く場所で危ないポイントはいくつかある。まずは昼食をする食堂やレストランで、これは特に4、5人で来る大学生や若い会社員(バカリーマン)が危ない。食事の来る前からマスクをはずし、大声で話す。20代はかかっても重症化しないと思っているのか、単に無神経なのか。
私は食堂に入る前に中をそっと見て、彼らがいると入らないし、後から入ってきたら聞こえるように店員に頼んで注意してもらう。神経質なヘンな爺さんと思われて結構。次に危ないのがスポーツジム。これは去年の3月頃にクラスターが出たので行かない方がいいとわかっているが、ジムでの運動や水泳自体はあまり危ない気がしない。
危険を感じるのは更衣室で、マスクをはずしたバカリーマンが「先輩!」などと話しているから危ない。ここは係員がいないので直接注意するが、だいたいヘンな顔をされる。そんな奴に限って、マシンを使う前と後に熱心に消毒液をつけて磨いているからおかしい。椅子やマシンからうつった例はないのに。
映画館は危なくないが、あえて言えばシネコンでポップコーンを食べている若者たち。彼らは並んで大声で選んでいる時点からもう危ない。そして映画館の中で始まる前に話しながら食う。私はそういう二人以上がいたら、満員でなければ勝手に席を変わることにしている。それにしてもシネコンでは映画が始まる直前に「これから食事ができます」と出るのはどうだろうか。
試写室は会話は少ないけれど、そもそも狭い。あの狭さでの換気はどうなのかと考えると、行く気が失せてくる。それに試写を見に来る人々はあまり健康そうに見えない。最近はできるだけ映画館で見ようと思っている。シニアはいつでも1200円だし。
大学の授業は始まっていないが、週に何度か行く。あちこちの扉や窓を開けて、同僚や助手と話す時は2、3メール離れるので、たぶん大丈夫。むしろ往復の地下鉄や電車が不安だ。やはり集まって大声で話す若者がいるので、できるだけ近寄らないようにしている。
これだけ心配していても、かかる時にはかかるのだろう。最近は東京の感染者数は減少傾向にあるが、まだまだ多い。今日は9月1日で、手帳には「~9/11 ベネチア」と書いていた。去年の12月に書き込んだ時は、映画祭に行けると思ったのだろう。この様子だと来年だってわからない。
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