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2021年9月27日 (月)

テイクアウトの「鴨のコンフィ」

コロナ禍でテイクアウトを始めた居酒屋やレストランが多い。弁当やテイクアウトだけにした店もある。神楽坂の自宅付近では、ちゃんこ居酒屋の「水町」が昼の弁当だけになった。これがちゃんこ付き650円で実にうまい。

食堂に食べに行って、大きな声で話す若い会社員のグループ=バカリーマンを見ると、感染しそうな気がする。ここでその本を紹介した西村秀一氏が言う「エアロゾル感染」だ。直接唾が飛ぶ飛沫感染ではなく、それが空気に交じって換気が悪いと近くを舞う。昨朝の「朝日」にも世界的にはエアロゾル感染が常識となったことが載っていた。

弁当を買いに行って大声で話す者はいないので、その方が安心だ。持ち帰って自宅で好きな音楽を聴きながらゆっくり食べるのもいい。「フレンチ前菜食堂」と銘打って人気だった「ボン・グウ」も、2階のレストランを閉じて1階のテイクアウトとそこで売っているサンドイッチなどを食べるカフェのみになった。

これを買って帰ったら実にいい。キャロット・ラペなどはニンジンを細く切っただけだが、ハーブの効いたそのソースが絶妙でとても自分ではできない。鴨のコンフィがあったので買ってみると、湯煎してフライパンで焼き目を付けるだけでかなり本格的になる。

コンフィはラードの低温で長時間煮た後にローストするもので、家庭ではとてもできない。私はパリパリした触感で味わい深い鴨のコンフィが大好きで、日本でもフランスでもレストランで見つけると思わず注文する。「ボン・グウ」のテイクアウトでは、低温のラードで長時間煮るところまでやってあるので、後は簡単。

鴨のコンフィを売る店が、昨年末に近所にもう1つできた。江戸川橋に近い「Abats」という店で、看板にはこれとCharcutrieとフランス語しかしか書いていない。abatsは臓物、charcutrieは加工肉屋を意味するが、これは本格的な感じがして中に入ってみた。奥には気の難しそうなおじさんが一人いるだけだったが、話しかけると気さくに応じてくれた。

コンフィは鴨だけでなく、鳥もあれば、鳥砂肝のコンフィや豚肩のコンフィもあった。これはすごい。一番安い鳥のコンフィを買ったが、パリパリの皮とハーブのしみ込んだ柔らかい肉がおいしかった。骨も噛めば食べられるくらい柔らかくなっている。

それから膨大な種類のソーセージやパテ、テリーヌ、リエットがある。「ホロホロ鳥と無花果のテリーヌ」とか「子羊とカシューナッツのテリーヌ」とか「手羽先とピーナッツのパテ」とか、見ているだけで嬉しくなる。

もともとは本郷でフランス料理店をやっていた人らしい。通販もやっているようだが、これで商売が成り立つのかと心配になった。月、火休みでほかの日も12:30-18:30という、本当にフランスみたいな店だ。コロナ禍で外食の形態も変わりゆく。テイクアウトやウーバーなどの宅配(まだ使ったことはない)は、ある程度定着するのではないか。

 

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