« 東京国際映画祭はどう変わったのか:その(1) | トップページ | 『コレクティブ 国家の嘘』に震える »

2021年10月 1日 (金)

10月1日に考える

かつて6月1日と10月1日は「衣替え」と言った。一斉に夏服や冬服に代えるのだが、最近は温暖化で10月1日は自宅ではまだTシャツ、短パンだ。「衣替え」と言えば、1985年の10月1日の光景を思い出す。私は7月末に1年間のパリ留学から帰国して、短い就活の後に西武百貨店に内定をもらった。

当時、10月1日は表向きは就職試験の解禁日だった。しかし多くの企業はそれまでに大半の内定者を決めて、その日から3日間は内定者がほかを受けないように「拘束」した。西武百貨店では3日間、内定者500人(!)の研修が行われた。

その時に人事部の社員が冬用のツイードのジャケットを着ていて、「さすが百貨店の社員はかっこいいなあ」と思った。こちらは一張羅の紺の上下に白シャツの赤ネクタイだったから。あれから36年、今は暑くて衣替えは物理的に無理。ちなみに当時、西武百貨店では1日からの採用試験でさらに300人採ると言っていたから、バブルへ向かう絶好調の時期だったのだろうと思う。

西武百貨店を受けたのは当時飛ぶ鳥を落とす勢いの映画会社「シネセゾン」に入りたかったから。3日間、体育館のような建物で500人揃っての研修会で、私は自分の希望は到底かなえられないだろうと悟った。3日たって終わりに「辞退します」と言って帰った。後で電話がかかってきて怒鳴られたが。そんな10月1日だった。

さて今朝の新聞を見ると、とんでもない自民党三役の人事以外には、「秋 食品値上げ次々」として10月からマーガリンやコーヒーが値上げになることが書かれている。あるいは緊急事態の解除で外食の「禁酒」がなくなること。

私が今朝一番驚いたのは、NHK教育テレビの朝6:25-6:35のラジオ体操だった。私はたぶん6月頃から毎朝この番組を見ながら体操をしている。ここでも書いた通り、講師は男性2名で週5日、女性1名が週2日で、実際に手足を動かして体操をするのは若い女性5人と決まっていた。

名前も出るので、私はどの女性が好みか考えながら見ていた。ところが今日、その5人のうち両端の2人が若い男性だったのだ。「見られる」存在が女性というのは、いかにも保守的なNHKらしいジェンダー・ギャップだったが、とうとうそれが変わりつつある。

ところが男性が着ているのはサッカー選手のようなダブダブの黒の短パンに黒いストッキングで、いかにも今風。女性はぴちぴちの短パンだからずいぶん違う。そこにもまだ差別はあるが、男性が2名現れただけでも大きな進歩だろう。後半に名前が出た時に男性だけ(10月より)と出た。さて講師と体操をする人々が、男女同数になるのはいつの日だろうか。

考えたら、体操をするのが体を鍛えたいかにも体育大出の若者のみというのもおかしい。普通の老若男女が自由な服装でいいのでは。

|

« 東京国際映画祭はどう変わったのか:その(1) | トップページ | 『コレクティブ 国家の嘘』に震える »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 東京国際映画祭はどう変わったのか:その(1) | トップページ | 『コレクティブ 国家の嘘』に震える »