還暦になって:その(15)左手を使う
最近、右腕が痛くなった。理由はたぶん東京国際映画祭にある。私は大学で授業がある時はいつもパソコンを運ぶ。トートバッグで運んでいて二度目の五十肩になったのは4年前のこと。それ以来、パソコンを運ぶ時はいつもリュックになった。そのためにリュックを2つ買った。
普段は大学に着けばパソコンを取り出して授業をする。授業が終わればパソコンをリュックにしまって家に帰る。ところが映画祭期間中は授業の後にそのリュックを持って移動することが多かった。するとリュックを椅子に置いたり、ふたたび肩にかけたり。
小距離の移動だと両肩ではなく、右肩にかけて移動する。1日に映画を3本見たり、喫茶店で時間を潰したりすると、やたらに右肩にかけて移動することが多かった。そんな感じで10日ほどの映画祭を過ごしていたら、だんだん右肩が痛くなった。その間、時間がなくてスポーツジムに行かなかったことも原因かもしれない。
これでまた五十肩になると面倒なので、できるだけ左手を使うようにした。まずリュックは右肩からでなく、左肩から掛ける。これはやってみたら簡単だった。短い移動は左肩で。ドアを引いたり押したりするのも左手でやってみた。これも難しくはない。
財布にいれたパスモを地下鉄の改札で出すのも左手でやろうとしたが、これは容易ではない。まず財布は右手で取りやすいようにジャケットの左側のポケットに入れていたのを右側に変えた。しかしそれを左手で出すのはなかなか難しい。ましてや財布から小銭を出すのは右手でないとできない。
多くの人がそうであるように、小さい頃から右利きだった。なんでも右腕でやるから、右手の方が腕が少し太く、筋肉もある。ハサミも包丁も左手で切ろうとしたが、力がはいらない。どうも神経を使うものは利き腕でないとできない。もちろん左手では字は全く書けない。
とりあえず物を持つのはできるだけ左手にした。映画祭が終わって2週間が過ぎたが、まだまだ右腕の痛みは消えない。一番気持ちがいいのは毎朝6:25から6:35までNHKのテレビ体操をする時。これをやると、なんとなく右腕が軽くなる気がする。この数日は毎日欠かせない時間になった。
あと何年生きるのかわからないが、少しずつ左手を使う機会を増やそうと思う。しかし60年続けた習慣を変えるのはなかなか大変だ。
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コメント
左手、使うようにしてます。マウスは、10年以上左手。右手でメモしたり、便利です。図面なども左手マウスで描いてます。右手で描けなくなってしまいましたが。箸もときどき左手。結構大丈夫です。定期は、ワイシャツの胸ボケにいれてると、左手で出し入れしやすい。字はだめですね。お尻拭くのもやってみたけど、ミスりそうでこわい。
投稿: jun | 2021年11月24日 (水) 22時47分