« 『リトル・ガール』に泣く | トップページ | 還暦になって:その(20)同じ映画を2度見る/『ジャネット』 »

2021年12月17日 (金)

還暦になって:その(19)冬が嬉しい

「還暦になって」のシリーズが友人に好評なので、またどうでもいい話を書く。ようやく、冬になった。私の場合、「手袋が必要」と思ったら本当の冬だ。今年は2、3日前に初めてそうなった。ウールの手袋をするとあったかくて気持ちがいい。

たぶん地球温暖化の影響で、30年以上前に私が働き始めた頃より、一年を通じて暖かくなった。最近は10月末くらいまで夏の感じで、Tシャツにシャツを羽織る。11月になってから秋になって、夏用のジャケットを着る。そこに薄いコートを合わせたり、ショールを使ったり、冬用のジャケットに変えたり。

11月はだから悩ましかった。天気予報の一日の気温を見て、最高気温が20度を超すと薄いジャケット、20度を切ると厚いジャケットが基本だが、雨が降ると体感としては寒い。そこにショールか、マフラーか、あるいは軽いコートか。

服にはすべて買った時の思い出がある。薄くて軽い短めのアルマーニのコートは、2007年7月にパリに出張した時に買った。日本より気温の低いフランスだと夏用だからか、半額だった。帰国直後に部長のMさんから文化事業部からの異動を告げられた。

出張は1年後のルーヴル美術館展の打ち合わせで学芸員を同行していてルーヴルの近くに泊まったが、そのすぐそばのセレクトショップで買った。一緒に出張して展覧会を引き継ぐ後輩に異動を知らせて「何のために出張したかわからない」と言ったら、「でもいいコートが買えてよかったですね」と言われたのを覚えている。

最高気温が10度を切るまでは、この10年ほどで3、4年に1着ずつセールで買ったイッセー・ミヤケの新素材のコート3つを代わりばんこに着る。最新は去年の赤いやつで、このブランドの男性用がなくなるというので去年の今頃に3割引きだった。

最高気温が5度くらいになると、さらに暖かいコートが2着ある。1つはエディー・バウアーのダウンで、ドイツ映画祭の準備でベルリン映画祭に行く時に買ったから2005年2月だろう。半額で1万円くらいだったと思うが、今でも極寒の時には役にたつ。

もう1つも同じ頃で、今はなき日比谷のエンポリオ・アルマーニで正月に3割引きで買ったアンゴラとウールのコート。これはかなり高かったが、温かさではダウンにはかなわないので、着る機会が少ない。それに形がフォーマルなので、万事ラフになった今の私には似合わない。

残念ながら手袋は4、5年もたつとなくすので、それほど長くない。イタリアやフランスで買った思い出の手袋が一つも手元にないのは残念だ。それでもコートにマフラーをして手袋をつけてブーツを履くと、なぜか嬉しくなる。還暦になって、四季のありがたみを感じる。

|

« 『リトル・ガール』に泣く | トップページ | 還暦になって:その(20)同じ映画を2度見る/『ジャネット』 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 『リトル・ガール』に泣く | トップページ | 還暦になって:その(20)同じ映画を2度見る/『ジャネット』 »