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2021年12月21日 (火)

還暦になって:その(21)ハンバーガーと私の50年

毎日新聞の夕刊1面だったのでつい買って読んだが、今年はマクドナルドが日本に上陸して50年だと言う。1971年7月20日に銀座三越1階にできた。ケンタッキー・フライド・チキンは前年に名古屋にオープン、72年にはモスバーガーとロッテリアの国産ブランドも営業を開始した。つまり1970年代初めに日本のファーストフードが始まったことになる。

ところが私がそれらに触れたのは、大学に入学して1年休学後に通い始めた1981年だった。正確に言えばマクドナルドは1度も食べなかったが、ケンタッキー・フライド・チキンは友人と買ってきて、ビールを飲みながら食べた記憶がある。いずれにしてもマクドナルドもケンタッキーも貧乏学生には割高に感じて、それならば立ち食いそばやラーメンを選んだ。

ハンバーガーを始めて食べたのは、1984年夏から1年間フランスで過ごした時。今もそうだが、フランスでレストランやビストロに入ると、日本より高い。カフェで食べるサンドイッチは、オペラ座などにある高級カフェはその場で作ってくれておいしいが高い。私がふだん行くような場末のカフェだと作り置きで実にまずかった。

そもそもフランスのサンドイッチは、長いバゲットにバターを塗ってハムを挟むのが基本なので(ハムの代わりに野菜やチーズも選べる)、日本のサンドイッチのように何でも入っているものと違うし、固い。そこでマクドナルドに入ってみたが、これはケチャップ味で脂っこいと思った。

フランス人に聞くと「Freetime」というフランスのハンバーガーがいいとのことで買ってみると、長いパンでローストビーフに野菜でケチャップ味がせず、なかなかよかった。これは当時映画館で比較CMをやっていて、丸いパンより長いパンがいいし、ケチャップもこぼれないと宣伝していた。

その後パリに行った時に、Freetimeがどこにもないのに気がついた。先ほどネットで検索したらベルギー系のQUICKというチェーンに買い取られたらしい。ユーチューブで当時のFreetimeのCMがあった。Freetimeには2、3度行ったが、すぐに飽きてしまった。それからは小腹がすいたらパン屋でブドウパンやリンゴパンを買い、お腹がすく時はアラブ料理のクスクスか安い中華にした。

それからは、ほとんどハンバーガーは食べていない。大学に移ってから、ある日若い助手たちが買ってきたマクドナルドを大騒ぎで食べていたことがあった。それがおいしそうに見えたので、数日後私も買ってみた。ところがこれが完全にダメだった。ケチャップの人工的な味が耐えがたく、全体に脂っぽくて夜まで胃にもたれた。

15年ほど前に自宅の近くに、アメリカ人がニューヨークのバーガーを出すという店を始めた。1個千円くらいするが、確かに牛肉100%。しかしこれも味が濃すぎて、2度しか行っていない。そこは今も若者で繁盛しているが。

毎日の記事に戻ると、マクドナルドが日本に来て50年たち、2900店舗で米国の次に多いらしい。ところが50年前に10歳だった私には全く根付かなかった。もはや死ぬまで食べることはない。

ところで、朝日新聞「論座」に書いた「映画ベスト5」が昨日アップされた。明日10時まで無料なのでご一読を。

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コメント

1位はアレですかあ!

気力充実のタイミングを見計らって行かねば、ですねえ...

投稿: onscreen | 2021年12月26日 (日) 07時16分

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