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2022年1月19日 (水)

還暦になって:(27)肉を探して

外で昼ご飯を食べる時に「ご飯を少な目に」と頼むのが定番になって久しいが、いまだに毎日何を食べるか難民のように放浪している。本当は昼は焼き魚定食や煮魚定食のようなものが一番食べたいが、勤務先の大学近くには一軒もない。大きな会社がないからか、学生向けの塩分たっぷりの生姜焼き定食の類が多い。

そもそも夜の宴会も減ったので、自宅で食べることが増えた。すると気になる出したのが、肉の部位である。とりわけ牛肉を買う時にいろいろな名前がついているのに気がついた。フランスはもちろん日本よりも牛肉を食べる。ビストロのステーキ肉でもentrecoteとかrumsteck、bavette、faut-filletとかいろいろあったが、いつも深く考えずに注文していた。

近くのスーパー「マルエツ」では牛肉の種類が比較的多い。特に「いちぼ」「ランプ」「みすじ」は「サーロイン」や「リブロース」や「ヒレ」よりも安いことに気がついた。買ってみると私は「いちぼ」が一番好きな気がする。私はあまり「差し」が入ったものは苦手だが、「いちぼ」は脂は周辺に固まっていて、それを除けば固くなく柔らかすぎずのいい感じ。

「みすじ」は「差し」が少し多いが、こちらも柔らかい。「ランプ」は値段にもよるが、時々噛みにくいことがある。ちなみにフランス語のrumsteckは「ランプ」のことだった。調べると「いちぼ」はaiguilletteのようだが、これはフランスでは見たことがない。

いわゆる「肉屋」さんにも行くようになった。近所の鈴木精肉店で「いちぼ」を買ったら2倍近くする。しかしこれは「差し」が多くて柔らかいが、脂っぽいので私はあまり好きでなかった。この肉屋さんでは挽肉の「粗びき」がおいしいことに気がついた。牛でも豚でもその日に挽いた粗びきでゴロゴロしてる。パスタのソースにしてもハンバーグステーキにしても触感がいい。

もう一つの「近江屋精肉店」は挽肉はその場で挽いてくれるからさらに新鮮だが、粗びきはできない。いずれにしても、スーパーの挽肉とは段違いだ。特に「マルエツ」は大量に挽いて冷凍した後に解凍して売っている感じで、いかにもポロポロしている。

そんなこんなでスーパーの肉売り場の前や肉屋さんの店頭で、いろいろ考えながら品定めをしている還暦の日々である。そういえば私はカツサンドが好きだが、これは目白の旬香亭のロースカツサンドが一番おいしい。もちろん作りおきではなくて、その場で作ってくれる温かいもの。ちょっとサラダなどを食べた後に赤ワインを飲みながら食べると「締め」としてちょうどいい。

最近はよく近くの魚屋「魚周」に行くが、これは後日書く。

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コメント

この間、クイーンズ伊勢丹で、「シャトーブリアン」があったので、買った。後で、気づくと、100gあたり、3000円だった。美味しかったが、家で食べる肉の値段ではないと思った。ちゃんと、値段を見て買おう。反省。

投稿: jun | 2022年1月19日 (水) 21時48分

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