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2022年4月30日 (土)

社内報を読みながら

17年ほど勤めた朝日新聞社から、年に4回社内報が送られてくる。7、8年前からOBの新聞購読は有料になり、社員手帳も送られて来なくなったが、これだけは頼んでいなくても送られてくる。私は入社した頃の社内報は「朝日人」と名付けられていた。私は入社時にそれを見て、まるで人種が違うかのような強烈な「エリート意識」を感じた。

さすがにこれはまずいとなったのか、2000年頃の何かの不祥事の時(数年おきにあるので覚えられない)に、「エーダッシュ」(あいかわらずダサいセンス!)と変わって続いている。内容は「がんばりました」的な自慢話やゴマすり話が多くておおむねおもしろくないが、私はいつも死亡欄「ありし日をしのんで」がある後ろから読む。

大半は知らない人ばかりだが、ちょっと知っている人、かなり知っている人、親しかった人なども毎回数名いて、顔写真付きなのでいろいろ思い出す。ある元パリ支局長は東京のフランス大使館との仕事でご一緒したが、およそフランス語は通じていなかった。そのうえ、内容もなかった。それでも実に偉そうに嬉しそうに話していた。

一度怒られただけの人も顔でわかる。ある地方支局の支局長に怒鳴られたことがあったが、やはりその顔は忘れていない。かつてはそこに住所もあったが、最近はさすがになくなった。よく知っていた人にはそれを見て奥さんに手紙を書いたこともあった。名前と年齢と「元西部学芸部長」のような一番上だった役職名。あるいは「元大阪庶務部」。

後ろからめくってその次に人事が載っているが字が小さいので飛ばす。それから結婚や子供の出生の知らせがあって、これは目を通す。「おお結婚したのか」と思いながら。それから定年者(早く辞める選択定年も)があってこれは写真付きでかつ短いがコメントがある。これは私も辞める時に書いた記憶がある。

最近来た春号は、巻頭が特集「ようこそ!朝日新聞社へ」で新入社員特集なので、これは毎年目を通す。今年はわずかに51名でかつての半分くらいか。顔写真に年齢、大学名と数行の抱負。私は大学名を見る。毎年数名いる東大が今年はいないとか、やはり私が教える大学からは1名もいないとか。昔は写真記者には必ずいたが。

驚くのは40代の転職者が何人もいたこと。もともと記者の引き抜きは多かったが、せいぜい30代半ばまでだろう。かつて会ったことのあるテレビ局の文化事業部門の40代後半の女性もいたのでびっくり。私が大学に移ったのも40代後半だった。

そういえば、私は9月に中途入社したが、翌年の春号に載るはずの文章まで用意したのに手違いで載らずに悲しかったことを思い出した。

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