いつまでマスクをするのか
先週末、専門家も政府も厚労省も、必ずしもいつもマスクをしなくてもいいという方向を打ち出した。「朝日」によれば、「人との距離が2メートル以上あれば、屋内でも屋外でも、多くの場合はマスクを外せるとした。屋内で会話をする時は着用を推奨するものの、十分に換気などをすれば外すことも可能だとした」
例えば自宅から1人で駅に歩いていく時は誰とも話さないし、距離は十分にある。そこで昨日、家から出ると思い切ってマスクを外して手に持ってみた。ところが同じ方向に歩く人もすれ違う人もみんなマスクをしている。これはまずいと私もマスクをした。
勤務先の練馬区にある大学に行くのに、私は池袋駅での乗り換えを避けて少し遠い地下鉄駅で降りて歩く。そこはまだ少し畑も残っている(練馬大根!)住宅街で、歩く人は少ない。そこで私は今度こそとマスクを外した。さすがに今度はマスクをしてない人や鼻を出してる人が5人に1人はいた。
それでも大半はマスクをしたまま。私は思い切ってマスクなしで歩いた。人とすれ違う時にはあえて自分から離れて2メートルは距離を取った。あるいは向こうから離れる人もいた。そのあたりは自宅付近と違って木々や草花や土の匂いが感じられて、気持ちがよかった。そうして校門の手前でまたマスクをした。
大学では大きな教室で200人ほどの学生を前に講義をした。教壇から最前列の学生まで3メートルはあったが、やはりマスクをして話した。学生が全員マスクをしていたから。マスクで話すのも慣れているので辛くはない。考えてみたら大人数の対面授業は2年間はできなかった。やはり対面は学生の反応がビビッドにわかるし、いろいろなDVDを次々に見せられるので学習効果は高い。
昨年度末は試験だけ対面でやったが、結果はコロナ前に比べるとやはり悪い。平均すると2/3くらいの理解度になっている。こちらの努力が足らないのかもしれないが、オンラインはやはり難しい。何より画面共有や出席確認などで無駄に時間を取られるので、教える内容が薄くなってしまう。
話がずれたが、このまま重症者が伸びないとして、みんなはいつまでマスクをするのだろうか。なんだかそのままマスクが定着するような気がしてならない。鴻上尚史さんは「朝日」でこう述べていた。
「日本人は普段、接することがない「知らない人」とのコミュニケーションが苦手なんです。身近な人とは濃密に接したい気持ちがある一方で、そうでない関係の薄い人との接触は避けたい。コロナ禍でマスクを着けるようになったことでこうした「知らない人」とソフトに遮断されることに、安心感を持っている人も多いのではないでしょうか」
コロナ禍前でも年中マスクをしている学生は100人に1人くらいいた。「花粉症」とか言う学生が多かったが、本当のところはどうだったのだろうか。何となく2年間の習慣で、大半がマスクという状態がしばらく続く気がする。
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