安倍元首相の死に考える
安倍元首相が奈良で選挙演説中に銃で撃たれ、死亡した。11時半過ぎの事件は12時前にはネットニュースに流れ、その時点で「心肺停止か」と出ていた。17時過ぎに亡くなったことも18時前にはネットに出た。
12時に知って最初に考えたのは、「これで参院選は自民党圧勝だ」。政治家にとって街頭演説中に凶弾に倒れるのは、病死などと違って名誉の死であり英雄となる。死に至らなくても同情する声は高まるし、マスコミも犯人を糾弾するしかない。ましてや投票日の2日前のこと。もちろんマスコミは「これで自民党が勝つ」とは言えない。田原総一朗氏のコメントにあったくらい。
死亡の報道が流れてから考えたのは、これからこういう犯罪がもっと増えるだろう、ということ。電車で見知らぬ他人に刃物を振り回したり、病院で火を付けたりと鬱屈した者が爆発して赤の他人を大勢巻き込む犯罪が多い。今回の犯人は41歳とはいえ、見た感じは無職のフリーターだ。
1960年に党首演説会で演説中の社会党委員長の浅沼稲次郎を17歳の右翼青年がナイフで刺殺する事件があった。これは左翼を右翼が撃つというパターンでわかりやすい。今回の動機は「政治信条に恨みはない」と言い、「ある宗教団体に恨みがあって、安倍氏がつながりがあった」とわかりにくい。
つまり例えば立正佼成会に家族が入れ込んで迷惑をしているので、その団体を支持している安倍氏を殺すというもので、理解に苦しむ。2発で殺せるほどの自作の銃を作って、何人もの警備をくぐって数メートルそばに行くことができるならば、宗教団体の長を狙ったり、本丸に火をつけるくらいできるだろうに。
夜9時頃久しぶりにテレビをつけると、五・一五事件やケネディ暗殺など政治家が銃弾に倒れた例を紹介していた。これを見ながら、歴史は100年くらい戻ったかもしれない、と思った。この感覚はロシアのウクライナ侵攻からいつも感じていた。プーチンや習近平や金正恩のような独裁者が勝手なことをし、いわゆる「西側」は結束して「連合国」として軍備を強化する。
これからの世界の動きは、波乱万丈かもしれない。つまりこの100年間、表向きは封じていた「暴力」や「殺人」が一挙に普通に起こるようになるのではないか。帝国主義も植民地制度も復活するかもしれない。
安倍氏の死去にそんなことを考えた。森友学園の公文書改ざんや加計学園の優遇措置や桜を見る会の買収などの追及は、これでおしまいだろう。
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