« オンラインのイタリア映画祭 | トップページ | 初めて外付けDVDドライブを使う »

2022年7月26日 (火)

統一教会から原理研へ

安倍元首相の銃撃事件は思わぬ方向に展開を遂げている。最初、犯人が旧統一教会が憎いために殺したと言った時、これはわけがわからんと思った。ところが安倍氏と旧統一教会の関係がどんどん明るみになってきて、新たな展開になってきた。

旧統一教会との関係は、自民党を中心にほかの議員にもどんどん広がってきている。考えてみたら、かつては統一教会はかなりの社会問題になっていた。それがいつの間にか話題にならなくなったのは、やはり自民党が抑えたからではないか。そんな憶測が成り立つ。

元文部科学省次官の前川喜平氏は課長だった1997年、旧統一教会が「世界平和統一家庭連合」に改名を申し出た時に、断じて認めなかったという。ところが下川博文議員が文科大臣だった2015年に彼の判断で一転して認めたと証言する。いよいよ怪しい。

旧統一教会は、かつては各大学に「原理研究会」(=通称・原理研)という下部組織を作っていた。「世界の平和を守りましょう」などと学生を募って、参加するといつの間にか統一教会の会員になっていった。私の同級生も少なくとも1名、O君はそこに入って大学をやめていった。今はどうしているだろうか。

1980年代当時、大学にはほかにもいくつもの「怪しい誘い」があった。まず、大学自治会は日本共産党の青年組織である民青に牛耳られていたから、自治会委員になると半分以上は1年後に共産党員になった。私の同級生も2人がなったが、そのうちの1人K君は長年の高校教員の後に大学教授となった。クラス会で会うと、今も共産党員だった。そういえば、民青は原理研=勝共連合として徹底的に攻撃した。

それからヘルメットを被った中核派や革マル派もいた。私の大学は民青が強かったのでこれらは弱かったが、早稲田や法政などは中核派が自治会を仕切っていたのではないか。私の大学でもたまにヘルメット姿の卒業生がビラを配っていたが、彼らに関心を持ったのは私くらいだった。

逆に右翼団体もあった。三島由紀夫の命日に紫の旗を振り回して愛国を訴えていた同級生E君は、今や右派の評論家で反共、反韓で天皇制や自民党を支持する本を何冊も出している。彼が最初に入ったのは「万葉集を読む会」だった。万葉集を読むうちに次第に極端な愛国思想を植え込まれたようだ。彼は私が大江健三郎や加藤周一を読んでいるのをバカにしていた。

それらの団体が力を失った間隙を縫って1990年代になるとオウムが強くなったのかは知らない。少なくとも私がいま教える大学には、そういう怪しい学生の団体はなさそうだ。1980年代、大学は左から右まで危険に満ちていたと、今になって思う。

|

« オンラインのイタリア映画祭 | トップページ | 初めて外付けDVDドライブを使う »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

少しでも支持者を増やして集票するのは政治家として当たり前の努力なのかもしれません。しかし特定の宗教団体と密接になりすぎるのは問題があります。

投稿: 香菜子博士 | 2022年10月 8日 (土) 10時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« オンラインのイタリア映画祭 | トップページ | 初めて外付けDVDドライブを使う »