冷やし担々麺の夏
最近、気がついたら昼食で週に何度も冷やし担々麺や汁なし担々麺を食べていた。特に冷やし担々麵は、最近はラーメン屋にも本格中華にもあってとにかく暑いので、よく食べる。それぞれ店によって味付けや具が全く違う。だから違う店で食べると2日連続でも気づかない。
最近近所にできた「汀」という中華では、豆乳を加えてまろやかにしているので食べやすい。ここは汁なし担々麺もうまい。四川料理の「芝蘭」では山椒などの香辛料をたっぷり利かせていてクセになる。
ラーメン屋は作務衣を着た威張った感じが多いので普通は行かないが、近所の「ふうふう亭」は作務衣はないし味がマイルドなので例外だ。ここの冷やし担々麺は、クルミ味のソースがいい。変わったところでは大学の近くの沖縄料理店では、沖縄そばを使った冷やし担々麵がある。これは味付けが沖縄の辛い調味料を使っていて実にオリジナル。
昔から冷やし中華はあるが、冷やし担々麵は最近ではないか。そもそも担々麵自体、昔は(私が子供の頃)なかった気がする。ネットで調べると、担々麵は麻婆豆腐と共に「日本における四川料理の父」である陳建民さんが広めたらしい。もともと中国の担々麺は汁なしとも書かれていた。
そこで中国の留学生のワンさんに聞いてみたら、「日本で担々麺に汁があったので、びっくりした」という。「しかし、冷やし担々麺はありません」と。「中国に冷麺はあるが、担々麵は汁なしだが暖かい」。
そうなると、冷やし担々麵は例によって日本独自の展開である。ラーメンや餃子やカレーやスパゲッティナポリタンと同じということになる。日本料理には寿司のようにもともと冷たいものが多いし、そうめんなど冷たい麺は得意であるから、冷やし担々麵に違和感はない。
ワンさんによれば、日本で中国の担々麵に近いものを食べられるのは「175°deno担担麺」という店で、西新宿や銀座に店があるとのこと。そこの花椒は本当に四川省の味がするらしい。一度行ってみたい。そういう話をしていたら、助手から「それはファミマでカップ麺を売っています」と聞いた。
私はカップ麵は食べないので遠慮するが、そういえば最近江戸川橋のスーパーに行く途中に「タンタンタイガー」という店ができていた。ここは汁なし担々麵しかメニューがないという。平日の12時頃に列ができていたのでおいしいのかもしれない。
今日から9月。そんなわけで、冷やし担々麵に明け暮れた夏が過ぎ去ろうとしている。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 辻仁成からレーモン・オリヴィエへ(2026.06.17)
- 安ワインに挑む(2025.11.17)
- 『東京いい店 はやる店』を読みながら(2024.07.03)
- 世界のどこが一番おいしいか(2023.09.29)
- 「地中海料理」とは(2022.10.03)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 飛行機のトラブル(2026.09.07)
- 美術と映画をめぐって(2026.08.26)
- 本を売る(2026.08.20)
- 人生の僥倖(2026.08.09)
- いつの間にかイタリア映画の専門家に(2026.08.07)


コメント