安ワインの話:その(1)
ここには酒で失敗した話は、年に1度くらい書いている気がする。特に会社員時代を振り返ると、いくらでも出てくる。大学に移ってそれは少なくなったので、今日は酒そのものについて書きたい。まずは一番飲んでいるワインの話から。
ワインは高い。レストランに行けば、1本5000円からはザラ。だからイタリア料理やフランス料理は気さくなビストロ風でも、結局高くなる。しかし酒のディスカウントショップに行けば、1本1000円以内で十分においしいワインが買える。
私がよく行くのは「酒のカクヤス」で、最近は1000円のワインを4本買うと1本分安くなるというセールがある。つまり税込みで4400円が3300円で1本あたり800円強。ポイントはその1000円のワインはすべてどこかのコンクールで賞を取っていること。もちろん前にここに書いたように、フランスには10を超すワインのコンクールがあって怪しいものもあるがないよりはいい。
実際にそこに並んでいるのはかなり質のいいコート・ドゥ・ローヌ(南仏)や時にはメドック(ボルドー)の呼称がついているものもある。イタリアのシチリアやサルデーニャのいいワインもあるし、スペインに至っては2014年や2015年あたりのワインがたくさんある。
私は家から歩いて5分ほどの「酒のカクヤス」に週に1度くらい出かけて行っては、4本を買っていた。2月にギックリ腰になってからは(最近また復活)、自分で持ち帰るのをやめて配送(無料!)をお願いしている。そうすると、悪いので8本買ったり、スパークリングワインを2本足したり。
スパークリングと言えば、最近はスペインの1本500円のものをよく買う。これはフランスの1000円前後のスパークリングと同じくらいの質。「シャンパン」と名がつくとさすがに泡が小さくて味も繊細だが、スパークリングならば500円でも2000円でもほぼ一緒。たまにイタリア産にはヘンなものがあるが。
この店では「シャンパン」も2本で5000円がある。私の知る限り、一番安いのが「ニコラ・フィアット」のもので2950円くらいだったから、これはそれより安い。買ってみると5000円ほどの「ヴーヴ・クリコ」と大差はない。
若い頃は、金もないのに、2000円や3000円のワインをよく買った。3500円の「シャブリ」を「これは安い」と思った記憶があるから、隔世の感がある。いつの間にか、安酒で満足のおじさんになっていた。
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