ベジタリアンになった夢
今朝がた、ベジタリアンになった夢を見た。ホテルのビュッフェのような場所で「ベジタリアンです」と言ったかと思うと、どこか定食屋で豆腐料理を食べていた。みんなに笑われたが、私は平気だった。
小さい頃から大食い、早食いだった私が最初に減量を考えたのは、40歳頃だったと思う。毎年体重が1キロずつ増えていたので、いわゆる「どんぶり飯」をやめた。勤めていた新聞社の社員食堂を始めとしてご飯の量が多いところでは、「ご飯少な目に」と言った。1年もすると体重は増えなくなった。
それから10年近くたって大学に移る頃には、「野菜を多く」「肉より魚」という志向が定着した。それはたぶん50歳に近づいた中年の一般的な健康法としてよく言われることだったから。例えばフランス料理やイタリア料理を食べに行って、メインで魚料理を選ぶようになった。定食屋では野菜の多い店を選ぶようになった。
フランス料理などで食後にデザートを取らなくなったのは50歳を過ぎてからだろう。とにかく入らない。チーズもめったに食べなくなった。さすがに人に会うと「ちょっと痩せた?」と言われるようになった。今は30代前半の体重に戻った。
ところが食べ過ぎ、飲み過ぎるのがパーティである。特にこちらが取りに行かなくてもシャンパンやワインを回ってどんどん注いでくれるのが一番まずい。あるいは料理を食べやすい小皿に持って来られると、すぐに食べてしまう。貧乏性のせいか「結構です」と断るともったいない気がする。
昔から肉の塊は大好きだったが、最近は大きなステーキ肉だとちょっと多いと思うようになった。家で食べる時も200gを超すとむかむかする。スライスした肉でもひき肉でも100gから150gくらいがちょうどいい。その分野菜が欲しいし、最近はひよこ豆やレンズ豆を料理に使うことも増えた。
今回のベジタリアンの夢の理由は、最近ひよこ豆を煮てつぶした「フムス」を作ってみたことが大きい。ひよこ豆は前日から水に漬ける必要があって面倒だが、安いし乾燥状態でいくらでも保存が効く。これでパスタのソースを作ったりしているうちに、ベジタリアン志向に向かったのだろう。
もう1つは最近久しぶりにフランス人宅のちょっとセレブな感じのパーティに行って、どんどんシャンパンやワインを継ぎに回ってくれるご主人に乗せられて飲み過ぎ、フォアグラや生ハムやチーズを食べ過ぎたからだろう。もうああいう世界とはおさらばしようと思ったのが大きい。
還暦を超して、ようやく「パーピー」=パーティ・ピープルを抜け出したいと思うようになった。
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